フォトアプリガイド
Pixlr-o-matic(Android)
シャッフルが楽しい! レトロなフィルターが充実のトイカメラアプリ
(2013/5/27 00:00)
今回紹介するカメラアプリ「Pixlr-o-matic」は、オンラインフォトサービス「Pixlr-o-matic」のスマートフォン版だ。「フィルタ」「エフェクト」「フレーム」といった3つの要素をそれぞれ選び、オシャレで格好いい写真が簡単に作れるというもの。二眼レフカメラのアイコンが示す通り、レトロなフィルター、エフェクトを数多く収録し、トイカメラアプリを探しているユーザーに特にオススメできる。
今回試用したバージョンは「2.2.1」。本アプリは無料で利用できる。
そもそもオンラインフォトサービスである「Pixlr-o-matic」は、パソコン内の画像データに対して、「フィルタ」「エフェクト」「フレーム」といった要素を付加し、加工した画像の保存、動画共有サービス「imm.io」へのアップロードができるというもの。
そんなオンラインフォトサービスと同名であることからもわかることだが、機能面をみても基本的にオンラインからスマートフォンという環境へローカライズされたものだと思ってよい。
ちなみに、全体的なデザインはオンラインフォトサービスを踏襲。板張りの暗室のような雰囲気だ。
メイン画面にはカメラアプリを起動する「snapshot」と、端末内の画像データにアクセスする「upload」というアイコンが現れる。
また、画面左下に3枚のサンプルフォトが用意されている。とりあえず本アプリをすぐに試してみたい時は、サンプルフォト部をタップすることで編集画面へと切り替わる。
表示された編集画面では、主に画面下部中央の「フィルタ」「エフェクト」「フレーム」を利用する。再生画面と下部のアイコンの間には、各種効果で利用できる「効果の種類」が並ぶ。左右のスワイプで付加したい効果を選ぼう。
選んだ効果はすぐに反映されるので、確認しながら付加するかどうかを選べる点はよい。欲をいえば、効果のかかり具合を調整できればなおよかった。
「フィルタ」「エフェクト」「フレーム」はそれぞれ重ねがけが可能だ。選択した効果を無効にしたい場合は、効果の左端にある「None」を選ぶ。また、フィルタ効果だけ、フレームだけを付加することも可能。任意の組み合わせ画像をカスタマイズできるというわけだ。
画面下部の「フロッピー」アイコンをタップすることで、保存画面へと切り替わる。この保存画面は、暗室で乾燥中の写真をイメージしたと思われる。各種効果を付加した写真が、クリップで留められ干されている。こういった演出がニクイ。
保存画面で選べるのは基本的に「save」「imm.io」「share」の3種。「save」はそのまま加工した画像を保存する際に利用。「imm.io」は動画共有サービスへのアップロードする場合にタップする。
「share」はメール添付やFacebookなどに利用する際に使う。ただし、本アプリにFacebookやTwitterへの投稿機能があるわけではない。そういったSNSサービスを利用するには、予めアプリのインストールが必要だ。
本アプリが優れている点は、プリセットコンテンツだけでなく、後から「フィルタ」「エフェクト」「フレーム」の内容を拡充できることにある。編集画面の右上にある「フィルム+」アイコンをタップすると、「Store」画面へと切り替わる。
このStoreから、「フィルタ」「エフェクト」「フレーム」の追加コンテンツをインストールできる。選択中の画像に対して、追加内容がどのように見えるかというのがサムネイルで確認できるのが親切。気に入った効果があれば「install」をタップして追加しよう。
「フィルタ」「エフェクト」「フレーム」をそれぞれ選び、お気に入りの組み合わせを見つけるというのも面白いが、編集画面の右上にある「シャッフル」アイコンをタップすると、3つの要素をランダムに組み合わせて表示させられる。タップするごとに変わるので、気に入った(面白い)組み合わせが出るまで粘るのもいいかもしれない。
また、画面左上のアイコンをタップすると、「1:1」の正方形写真に切り替わる。再度タップすることで元の比率にもどせる。もちろん、正方形写真の状態でもフィルターやエフェクトを付加できるので、写真の雰囲気などに合わせて利用してみよう。
本アプリは編集機能こそ搭載していないが、いわゆるトイカメラアプリとしては十分な機能を搭載している。しかも、プリセットコンテンツだけでなく、用意されたデータを別途インストールすることで、機能の拡充にも対応する。無料で利用できるトイカメラアプリとしては、群を抜いて優秀なアプリであり、ユーザーを選ばない手軽さが素晴らしい。トイカメラアプリを探しているなら一度試してみるとよいだろう。