フォトアプリガイド

TimeCamera for iPhone(iOS)

過去にタイムスリップできるカメラアプリ

「TimeCamera for iPhone」は過去に戻って写真を撮ったかのようなレトロな加工をすることができるカメラアプリです。執筆時現在、App Storeで170円でダウンロードすることができ、iOS 4.2以降のiPhone、iPod touch、iPadで利用可能です。

※編集部注:デジカメ Watchでのレビュー公開を記念し、6月3日より2週間限定の半額セールを実施中です!

写真をレトロなムードに加工するアプリは沢山ありますが、このアプリはちょっとおもしろい加工の仕方をします。それは、撮影した日付を過去に設定することができ、その時代らしい退色・劣化具合を写真に反映してくれるのです。

写真を加工するには、まず下のメニューバーから[CAMERA]を選んでその場で写真を撮るか、[LIBRARY]でカメラロールから写真を選びます。すると、[SETTING]で設定されている日付の加工が適応されます。

[CAMERA]の撮影画面から撮影するか[LIBRARY]でカメラロールを開いて加工する写真を選びます
写真を開くとすでに[SETTING]で設定されている日付のエフェクトが適応されます

日付を変えたいときは[SETTING]を開いて年月日を設定し直しましょう。ここでは日付のタイプや白いフチの有無、カラー写真の場合の退色効果などの設定もできます。

日付を変えたいときは[SETTING]をタッチして設定をしましょう
作成した画像はFacebookやTwitterへのアップ、メールでの送信が可能です
加工した画像はカメラロールに保存されます

このアプリを楽しむためには、まず日付をどんどん遡ってみましょう。すると、1970年代になると日付の印刷が焼き付けから手書きになり、1960年代になるとカラー写真からモノクロ写真になります。更に遡るとセピアカラーになり、写真の保存状態が良くなかった設定だと(劣化状態はランダムで表現されます)、何が写っているのか判別が難しいほどになってしまいます(笑)。

また、このノスタルジックなムードを盛り上げてくれるのに一役買っているのが、写真の加工を適応させる際のアニメーションです。じわ〜っと写真が古びて行くアニメーションは、写真がタイムスリップして行く様を見ているようで、なんだか懐かしい気持ちにさせてくれます。

撮りたて写真をタイムスリップさせて‘今’をTwitterでつぶやく……そんなややこしくておもしろいことができて、ほんのり懐かしい気持ちにさせてくれる。そんな、遊び心溢れるカメラアプリです。

退色のタイプはR(レッド調)、G(グリーン調)、B(ブルー調)から選べます。デフォルトはGになっています
2013年6月1日の紫陽花
1970年には色がだいぶ抜けました
1960年ではさらに色が抜けて日付が手書きになりました
モノクロになった1930年。シミ、シワもできて年期を感じます
1900年にはセピア調になりました
最古設定の1836年。こんな写真がタンスから出てきたら涙が出ちゃいそうです
2013年6月1日の空
1980年の空
1960年の空
1920年の空
1836年の……!?

※編集部注:デジカメ Watchでのレビュー公開を記念し、6月3日より2週間限定の半額セールを実施中です!

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水咲奈々

(みさき なな)東京都出身。知り合いの写真家の作品撮りにモデルとして関わったことがきっかけで写真に興味が沸き独学で写真の勉強をし、作品を持ち込んだ出版社に編集として入社。2010年独立。現在はカメラ雑誌の編集やWebでのカメラレビュー、写真講座の講師として活動中。「Pentax+」でも記事を連載。 Twitter:@cosaruruブログ:http://misakinana.com