写真展レポート

2会場で作品展示“ギャップを楽しんで欲しい”——「架乃ゆら×福島裕二写真展~夏の架乃祭り~」

在廊時は本人との名刺交換も AtelierY 青山/恵比寿にて8月15日まで

写真展「架乃ゆら×福島裕二写真展~夏の架乃祭り~」が8月6日に始まった。「AtelierY -青山-」と「AtelierY -恵比寿-」の2会場での同時開催となっており、会期は8月15日まで。

写真家の福島裕二さんが、セクシー女優の架乃ゆらさんを撮り下ろした作品を展示する。ここではAtelierY -青山-の様子とともに、架乃ゆらさんへのインタビューをお伝えする。

青山会場では、B0などの特大サイズプリントを含む43枚が展示される。架乃さんの語りによる音声ガイドや物販も用意されている。期間中は架乃さんの在廊もある。

「取り繕っていない写真が気に入っています」――架乃ゆら

――簡単に自己紹介をお願いします。

エスワンというAVメーカー専属で活動している架乃ゆらです。今年でデビュー4年目になります。恵比寿マスカッツでライブや番組に出たり、コラムの連載などもしています。

――今回の撮影のきっかけは?

もともと福島さんには作品のパッケージ写真を撮ってもらっていて、ずっとお付き合いがありました。お仕事で撮影してもらうようになってから福島さんの写真展も見に行っていたので、「いつか私も!」という思いがありました。それが今回ついに実現したという感じです。

この写真展ではコンセプトをがっちり決めずに挑みました。というのは、私は自分の中でふわふわしている部分が多いので、その方がいろいろな写真が撮れて良いと思ったからです。撮影については福島さんに任せている部分もありますが、衣装の半分くらいは自分で決めました。

――写真展は初めてですね。

1度、エスワンで写真展をしたことがありました。その時は複数の女優さんとカメラマンさんで撮った写真の展示でした。なので、自分1人での写真展というのは初めてです。

これだけ大きなプリントにしてもらう機会はなかなかないので嬉しいですね。学生時代は美術部で、これくらいのサイズで絵を描いていたこともあるのですが、その時を思い出して不思議な気持ちでした。

――最初の方の作品は袋を被っていますね。

これはまだ何もない状態の人というのを表しています。「出荷前」じゃないですけど、そんな雰囲気ですね(笑)。だんだん袋が取れて人間らしくなっていくというストーリーになっています。

私自身、芯がはっきりしていないところがあるので、それを福島さんがわかっていたのかなと思って、嬉しかったですね。ちなみに、会場内で一番最後に展示されている写真で笑顔になっています。

――一番見てほしいところは?

やはり2会場で同時に開催するということですね。それぞれで全く雰囲気が異なっていて、恵比寿がポップな感じなのに対して、青山は重たい空気感というか、私の心の内というイメージです。会場ごとのギャップや普段の私とのギャップを楽しんで欲しいですね。

――恵比寿会場では男装の写真がメインですね。
※8月11日16時20分修正:記事初出時に、「青山会場では」と記載しておりましたが、正しくは恵比寿会場でした。お詫びして訂正いたします。

本業の方でそういう作品があって、そのときのパッケージ写真の撮影で福島さんが男装を気に入ってくださって、今回撮影することになりました。

これは私の中で今までに無かったもので、見たことの無い自分で面白いと思っています。男装の作品は自分たちで楽しむために撮ったような部分もあるのですが(笑)。

恵比寿会場の展示作品の一部

――お気に入りの1枚は?

全部好きなんですが、このモノクロでアザが写っている作品が好きですね。撮影前日にマッサージに行ったらできてしまったアザなのですが、修正無しでプリントしました。そのままの「取り繕っていない私」という感じが出ているのがお気に入りなんです。

お気に入りの1枚と

――撮影はどのような感じでしたか?

福島さんは面白い方で、ずっとしゃべっていましたね。でも真面目に撮るときはその空気感が出る方なんです。急にスイッチが入る感じですね。場の空気を変えるのが上手なんだと思います。

撮影中は緊張しませんでした。福島さんはデビューからお世話になっていますし、日頃から仕事もしている間柄なので。終始リラックスして撮影していました。

――撮影中に心がけていたことは?

そんなに無いですが、強いて言えばあまり表情やポーズを作らないということですね。そう心がけていたというほどではないのですが。作り込むパッケージ写真とは逆のイメージですね。

在廊時は架乃ゆらさんと名刺交換ができる

――撮影を終えての感想は?

撮影は今年の春頃のことでした。実はこの頃って今よりちょっと太っているんですよ。その時は気にしていたのですが、今こうして見ると自分でもいい体型だなと思えて、悩むほどでは無かったなと感じています(笑)。

――読者にひと言お願いします。

ファンの方は、もしかしたら私のふわふわしている部分を感じ取ってもらえるかも知れません。また、私を知らない方が見てくれたら福島さんの写真の面白さもありますし、私のことが伝わるかと思います。暑いですが、ぜひ足を運んでもらえたらと思います。

夏祭りにちなんで“うちわ”などのグッズ販売も

AtelierY -青山-

開催期間

2021年8月6日(金)~8月15日(日)

開催時間

平日:13時00分~19時00分
土日祝:11時00分~19時00分

所在地

東京都渋谷区神宮前3-5-2 EFビル 地下1階

休館

8月12日(木)

モデル在廊日

8月10日(火)18時00分~
8月15日(日)15時00分~

AtelierY -恵比寿-

開催期間

8月6日(金)~8月15日(日)

開催時間

平日:15時00分~20時00分
土日祝:11時00分~20時00分

所在地

東京都渋谷区東3-25-6 楠ビル2階

休館

8月12日(木)

モデル在廊日

8月11日(水)16時00分~
8月13日(金)15時00分~17時00分

イベント

ライブシュート&撮影会

開催日:8月15日(日)
時間:16時30分~17時30分(ライブシュート)、17時30分~18時00分(撮影会)
料金:ライブシュート参加は2万円、撮影会参加の場合はプラスで1万円
定員:15名
会場:AtelierY -青山-付近の撮影スタジオ

トークショー

開催日時:8月15日(日)19時00分~20時00分
料金:3,000円(事前予約)、3,500円(当日予約)
定員:30名
会場:AtelierY -青山-

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。