写真展

村上坂一写真展「鉄道のある情景」

(ニコンサロン)

鉄道の情景には人それぞれの思い出がある。

作者が本格的に写真を始めた当時は、「SLブーム」が社会全体に巻き起こり、北海道から九州まで、消えゆく蒸気機関車を写真に収めようと日本全国駆け巡った時期であった。

あれから40数年の年月が経ち時代も移り変わり、今では蒸気機関車はもちろん新幹線やローカル線など自然の中を走る光景を思い浮かべ、 またタ日に光るレールや桜が咲く春、青い空や海の夏、また色づく山々の秋、そして凍てつく白銀の世界の冬など四季折々変化する絶景なる風景や、駅で旅立つ前の和やかな表情、安全を守る鉄道員の厳しい眼差しなどを収めている。それら鉄道に携わるすべての物を被写体に撮り入れた今回の作品は、作者の描く情景にふさわしい代表作である。

この作品をご覧になった後、興味を持ち、鉄道写真をこれから始めようと考えておられる方がいれば幸いである。カラー30点・モノクロ5点。

(写真展情報より)

会場・スケジュールなど

  • ・会場:ニコンサロンbis大阪
  • ・住所:大阪市北区梅田2-2-2ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • ・会期:2015年10月15日木曜日~2015年10月21日水曜日
  • ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • ・休館:会期中無休
  • ・入場:無料

作者プロフィール

1958年大阪府生まれ。日本写真専門学校卒業。新聞社写真部を経てフリーとなり、鉄道写真を主にした記録に取り組んでいる。

写真展(グループ)に、84 年大阪交通科学館・グループ写真展「SLやまぐち号の魅力」がある。

写真集(グループ)に82年『蒸気に魅せられた男達・煙の宴』がある。そのほか、89年『やまぐち号10年の軌跡・汽笛の詩』(交通新聞社)、90年から00年『JR時刻表』の表紙、01年『さらば急行列車』(学研パブリッシング)、15年『アサヒカメラ特別編集 2015鉄道写真図鑑』(朝日新聞出版)に作品提供をしている。

受賞歴に、13年「第6回タムロン日本の鉄道風景コンテスト」準大賞、14年「交通総合文化展(写真部門)」西日本旅客鉄道社長賞があるほか、ニッコール会報誌および鉄道雑誌、各写真雑誌コンテストに入選。

(本誌:河野知佳)