写真展告知
小林稔報道写真・作品展:CHASING GRACE
2025年10月26日 15:00

日本レース写真家協会(JRPA)の会長で写真家の小林稔氏によるモータースポーツ・クルマをテーマとした報道写真・作品展「CHASING GRACE」が、キヤノンギャラリー S(品川)で、12月19日(金)から開催される。
モータースポーツにおける人とクルマが共に戦う時間や、そこに生まれるドラマを写した報道写真を紹介。また、時代ごとに変化するデザインや空気感を捉えたロードカーも年代順に展示されるという。
気がつけば、ずっとクルマとともにある人生だった。子どもの頃から憧れた速さと美しさ、ハンドルを握るときの胸の高鳴りや高揚感を、写真という表現を通じて人に伝えたい。そんな強い思いを胸に「CAR GRAPHIC」誌のフォトグラファーとしてその道を歩み出した。そこで学んだのは「写真とは、表面的な美しさを超え、その背後にある意思や情熱までをも映し出すもの」ということだ。
ロードカーを撮るとなれば生産国の文化や歴史、デザイナーやエンジニアの意図にまで思いを巡らせ、造形に込められた精神をどう表現するか、常に意識してきた。レースでは、疾走するクルマとともにチームやドライバーの歓喜や苦悩を追った。とりわけル・マン24時間は特別な存在だ。昼も夜も続くドラマ、人と機械がともに戦う時間を、どう写し取るか。その難しさと魅力に取りつかれ、何度も彼の地に引き寄せられた。
クルマを中心にその場の空気や人々の情熱を、衒(てら)いなく切り取ること。それが、およそ半世紀にわたる写真家人生を通じて揺るがない、シャッターを切るときのポリシーだった。クルマやレースに関わる者の息遣い、時の流れ、そしてそれらに対するあなた自身の愛や追憶を、小林稔の写真を通して感じてもらいたい。
作家コメント
会場
キヤノンギャラリーS
開催期間
2025年12月19日(金)~2026年2月3日(火)
開催時間
10時00分~17時30分
休廊
日曜日・祝日、2025年12月27日(土)~2026年1月4日(日)
ギャラリートーク
- 開催日:2026年1月17日(土)
- 開催時間:14時00分~15時30分
- 定員:200名(先着申込順、参加無料)
- 申し込み:11月中旬からWebサイトにて受付開始予定
作者プロフィール
1955年神奈川県生まれ。日本大学藝術学部写真学科卒業後、自動車専門誌「CAR GRAPHIC」の社員フォトグラファーとして8年間活動。その後独立し、自動車メーカーのカタログや自動車専門誌、一般誌などスタジオからアウトドアまでを幅広くクルマとモータースポーツの撮影を手がける。モータースポーツの撮影は現在も国内外で年間20戦近くに及び、ル・マン24時間レースは1989年からほぼ毎年取材。現在はSUPER FORMULA、SUPER GTのオフィシャルフォトグラファー。カメラ雑誌「CAPA」にてモータースポーツ写真コンテストの審査委員長を30年間務める。日本レース写真家協会(JRPA)会長、日本写真家協会(JPS)会員、日本大学藝術学部写真学科非常勤講師。