写真展告知

栁澤ユカ写真展:The Absurdity of the U.S.-Mexico Border

写真家の栁澤ユカ氏による写真展「The Absurdity of the U.S.-Mexico Border」が、8月12日(火)よりニコンサロン(ニコンプラザ東京)にて開催される。

「境界」「移動」「日常の断絶」をテーマに、社会に横たわる歪みや不条理に目を向けたドキュメンタリー作品を制作するという栁澤氏。

同展では、アメリカとメキシコの国境沿いで出会った「不条理」に焦点を当てた作品を展示する。

この世界は、不条理に満ちている。世界が不条理であるが故に、その世界で生きることは、さらに不条理である。
コロナ禍以降、アメリカとメキシコの国境は、「国家」と「人間」の境界を象徴する場所として、世界の注目を集めるようになった。移動制限、ロシアのウクライナ侵攻に伴う難民問題、大統領選を巡る攻防。移民政策は常に政治の焦点となり、弱者を翻弄し続け、変動する政策は周縁に生きる人々の日常に影響を及ぼしている。
本作は、2023年1~2月(ティファナ~メヒカリ)、2024年5月(シウダーフアレス)にかけて、徒歩と公共交通機関で国境沿いを巡り撮影したものである。国境を目指す人々と同じ地を歩き、そこで見えてきた「壁」の存在。分断を生むのは物理的な壁ではなく、無知と無関心という名の目に見えないものである。これは私自身がその境界を知りたいと願い、向き合った記録である。

作家コメント

会場

ニコンサロン(ニコンプラザ東京)

開催期間

2025年8月12日(火)~8月27日(水)

開催時間

10時30分~18時30分(最終日は15時00分まで)

休館

日曜日、8月13日(水)~8月17日(日)

作者プロフィール

東京都生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒業。桑沢デザイン研究所ファッションデザインコース卒業。