写真展告知
中藤毅彦写真展:LA & SF The Soul of the West
2025年5月19日 08:25

写真家の中藤毅彦氏による写真展「LA & SF The Soul of the West」が、OM SYSTEM GALLERYにて、7月3日(木)から開催される。
今年で初個展から30年を迎えるという中藤氏による写真展。節目となる本年は、意欲的に個展を行っており、2月から3月にかけて、東京・キャノンギャラリーSで「DOWN ON THE STREET TOKYO 1995-2025」を開催。
その内容を再構成した「DOWN ON THE STREET」を京都市のギャラリー芥(あくた)で、5月2日(金)~5月20日(火)のスケジュールで実施中だ。
7月よりOM SYSTEM GALLERYで開催する本展では、サンフランシスコとロサンゼルスを撮影地とする作品を展示。
全倍作品6枚、A2作品60枚の展示を予定している。
第2次トランプ政権の保護主義の下、混沌を増した時代となった今、改めて自分の中でアメリカの大都市への関心がある。
これまでNY、シカゴと撮影を進めて来たが、今回、西海岸の大都市、サンフランシスコとロサンゼルスを訪れた。
若い頃からロックミュージックに多大な影響を受けて来たのだが、60年代のヒッピームーブメントやアメリカンロック発祥の地として、僕はこの2都市に敬意を抱いている。
無論、50年以上の時間が経っている訳で、当時の様な状況は無い事は分かりきっている。
だが、ひとつの切り口として60年代カルチャーを軸に街や人々を撮ってみたくなったのだ。
サンフランシスコのヘイトアシュベリー、LAのベニスビーチ……街角のグラフティ、タトゥーやスケボーといったカルチャーに自由でロックな反骨の精神が漂う。
ストリートで出会う強烈な存在感を放つ人々も魅力的だ。
かつて、この街をドアーズやジャニス•ジョプリンやジミ•ヘンドリックスが闊歩していた熱い気配を確かに感じる。
路上をサイバーな無人タクシーが走り回る時代となっても、ここには依然として大切なスピリットが残っている気がする。
出口の無い絶望と未来への希望、リベラルと保守、相反する感情が渦巻く激動のアメリカ。
西海岸の都市からストリートのリアルを展示したい。
作家コメント
会場
OM SYSTEM GALLERY
開催期間
2025年7月3日(木)~7月14日(月)
開催時間
10時00分~18時00分(最終日は15時00分まで)
休館
火曜日・水曜日、GW・夏季・年末年始の長期休業
作者プロフィール
1970年東京生まれ。
早稲田大学第一文学部中退。東京ビジュアルアーツ写真学科卒業。
作家活動と共に東京•四谷三丁目にてギャラリー・ニエプスを運営。
都市のスナップショットを中心に作品を発表し続けている。
国内各地の他、東欧、ロシア、キューバ、中国、香港、パリ、ニューヨークなど世界各地を取材。
国内外にて個展、グループ展多数開催。
受賞歴
第29回東川賞特別作家賞受賞。
第24回林忠彦賞受賞。
著作
「Enter the mirror」モール刊 1997年
「Winterlicht」ワイズ出版刊 2001年
「Night Crawler 1995&2010」禪フォトギャラリー刊 2011年
「Sakuan, Matapaan - Hokkaido」禪フォトギャラリー刊 2013年
「Paris」FUNNY BONES EDITION刊(フランス) 2013年
「NODE」 (共著) NODE制作委員会刊 2013年
「STREET RAMBLER」ギャラリー・ニエプス刊 2014年
「White Noise」禪フォトギャラリー刊 2018年
「ON THE CORNER」(共著)スペースシャワーブックス刊 2018年
「Hong Kong 2019」禪フォトギャラリー刊 2020年
「PARIS 2011-2019」ギャラリー・ニエプス刊 2021年
「DOWN ON THE STREET」ギャラリー・ニエプス刊 2024年