写真展

平野直子写真展「都会の顔」

(ニコンサロンbis新宿)

本展は、都会のストリートポートレートである。

休日の晴れた日、カメラを携えて街に出かけ、撮影に快く応じてくれた人たちである。数メートル離れた距離から、何のポーズもとらない単純な真正面からの写真で、縦や横の構図で何枚か撮る。最初の、突然の出来事に反応した顔は、説明すると安心したような表情になる。

一方、声をかけないで撮るとき、作者の潜在的な欲求を無視してカメラに画像を委ねる。すると作者の見た現実とは違った、新たな現実が写っている。

都会の街の建物、看板、工事中の塀、ショーウインドウ等の様子が写真の背景としてある。単に個人的な存在にとどまらず、この国の社会のあり様も、現実として写り込んでいる。

作者が声をかけ、カメラを向ける人は特別の人ではなく「普通」の人だ。この「普通」の人も、現代社会のうねりの中に生きているのだと作者は思う。

3.11の震災や原発事故の被害を被ったとは限らない「都会の顔」は紛れもなくこの国の顔であって、この国の流れの中にある顔だと思う。

今の時代の風を受け、常に変化の中で生きている「都会の顔」はどのような未来を心に描いているのだろうか。モノクロ45点。

(写真展情報より)

  • ニコンサロンbis新宿
  • 住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
  • 会期:2013年10月15日火曜日~2013年10月21日月曜日
  • 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

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