写真展

須田一政写真展「無名の男女 東京・1976~8年」

(ギャラリー冬青)

名も無き花が存在しないように、無名の人間も実際には存在しない。教科書に残るような人物を主役とするならば、ほとんどの人間はバイプレイヤーだが、視点を変えれば独自の歴史の主体であることは言うまでも無い。彼らは何気ない日常に埋もれているようで、個々の核たる奥底には強靭な力を隠し持っているのである。だからこそ、かつて、革命はこうした無名の庶民によって起こされた。

今回の「無名の男女」は、1978年「カメラ毎日」11月号に掲載された49点よりなる。もはや時代の背景として過ぎ去った一瞬ではあるが、今、ずっしりとした彼らの生の重みが撮影者である私の方に跳ね返ってくる思いがしている。

(写真展情報より)

  • ギャラリー冬青
  • 住所:東京都中野区中央5-18-20
  • 会期:2013年10月4日金曜日~2013年10月26日土曜日
  • 時間:11時~19時
  • 休館:日曜日・月曜日・祝日
    ※10月26日土曜日 15時よりギャラリートークを開催。先着40名。参加は1,000円。事前に申し込みが必要。詳細はギャラリー冬青のサイトで。

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