写真展告知

原田佳実写真展:ももんがたり

OM SYSTEM GALLERYでは、原田佳実氏の写真展「ももんがたり」を11月21日(木)から開催する。

2016年3月にエゾモモンガと出会い、本格的に動物撮影に取り組むようになったという原田氏。

リスを主な撮影対象としており、過去に「りすだもん」や「りすぱら」などの写真展を開催。カレンダーなども手掛けている。

「ヒュュン」
夕闇の森を、白いハンカチが舞う。

私がエゾモモンガと初めて出会ったのは、2016年の3月。
氷点下の森の中、そっと息を潜めその時を待っていると、
木にあいた小さな穴から大きな目の愛くるしい動物が現れました。
それがエゾモモンガでした。
エゾモモンガは穴から少し顔を出して、周囲に危険がないかを確認すると、
巣穴からスルッと抜け出し、トイレを済ませ、一目散に木のてっぺんへ。
そして風を読み方角を見定めて、大ジャンプ!
思い切り手足を伸ばし飛膜を広げた姿は、まるで白いハンカチ。
ハンカチはヒュンと柔らかく風に乗り、森の奥へと消えてゆきました。
私はこの小さな手のひらほどの動物と目が合った瞬間、恋に落ち、
その後、狂ったように彼らに会いに行き続けることとなるのです。

日本では北海道にのみ生息するエゾモモンガは、
タイリクモモンガの亜種で滑空性のリス科の動物です。
食べるものも棲むところも移動も、全てを木に依存しているため、
木の豊かな場所でしか暮らすことはできません。
彼らが普段どのような生活をしているのか?
どんなふうに飛ぶのか?
色々と知りたいことはあっても、エゾモモンガは夜の住人であるため出会うことすらままなりません。
会えるのは、夕刻の僅かな時間だけ。
「ももんがたり」ではそんなエゾモモンガの日常の物語を描いています。
エゾモモンガの森を、のぞいてみませんか。
あなたも、一歩彼らに近づくことが、できるかもしれません。

出展作品数 約40点

写真展情報

会場

OM SYSTEM GALLERY

開催期間

2024年11月21日(木)~12月2日(月)

開催時間

10時00分~18時00分(最終日は15時00分まで)

休館

11月24日(日)・26日(火)・27日(水)

ギャラリートーク

11月23日(土)16時00分~16時45分
12月1日(日)14時00分~15時00分

作者プロフィール

1985年、東京生まれ東京都在住。
北里大学で動物生殖学を専攻、細胞が好き。
2014年、写真をはじめる。
2016年1月にエゾモモンガと出会い、生活が一変。
以来リス科の動物を一年中追いかける日々を過ごしている。

写真展
2022年9月 「りすだもん」リバイバル展 志賀高原フォトグラファーズセンター
2022年6月 「りすだもん」リバイバル展 シェアスペース lulumalu
2020年1月作品展 「りすだもん」 ソニーイメージングギャラリー銀座
2018年11月 「りすぱら」 ギャラリー・ナダール(めざせ個展グランプリ展)

書籍
2024年秋 写真絵本発刊予定(文一総合出版)