写真展告知

金森玲奈写真展:20110701_20210701

(Jam Photo Gallery)2月22日~3月6日

(c)2022 Reina Kanamori

東日本大震災が起こった2011年。地震発生から約4ヶ月後の7月1日、週刊誌の取材で宮城県の田代島を訪れた。島の人口よりも猫が多いことで有名だったこの島も地震の爪痕は深く、それでも猫たちは変わらずそこに居た。半壊した家の中で子育てをしていた1匹の猫にまた会いたいという想いから、折に触れ再訪するようになった田代島と猫たちとの記憶を震災から10年という節目をきっかけに見つめ直した展示です。

写真展情報

作家メッセージ

東北地方を中心に日本中に大きな傷痕を残した東日本大震災から約4 ヶ月が経過した2011年7月に週刊誌の取材で訪れた「猫の島」として有名だった宮城県田代島。その時に出会った1匹の猫にまた会いたいという想いで折に触れて訪れるようになり、訪れる度に少しずつ復興に向けて変わっていく島の様子と、そんなことは我関せずと言わんばかりに相変わらずマイペースに過ごす島の猫たちを写真に収めてきました。

2020年から続く新型コロナウイルスの世界的な流行は未だ収束への道すじが見えぬまま、先の見えない日々を過ごす私たちの心に昏い影を落とし続けているように感じます。あの未曾有の災害と比ぶべくもないながらも、否応なく変わってしまった日常に息苦しさを覚える今、島を訪れる度に私自身が感じた前向きな変化を受け入れる柔軟さやどんな状況でもそっとそばに寄り添う存在の有り難さを変わっていく田代島と変わらない猫たちの写真を通して前向きなメッセージとして皆さまの心に届くことを願っています。

(c)2022 Reina Kanamori
(c)2022 Reina Kanamori

会場

Jam Photo Gallery
東京都目黒区目黒2-8-7 鈴木ビル2階B号室

開催期間

2022年2月22日(火)~3月6日(日)

開催時間

12時00分~19時00分(日曜日は17時00分まで)

休廊

月曜日

作者プロフィール

1979年東京都生まれ。東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。東京藝術大学附属写真センター勤務等を経て2011年よりフリーランスとして活動を開始。写真に関連したワークショップや撮影会、池尻大橋のアトリエでのチャリティー写真展などを企画する『ケの日、ハレの日』を主宰している。個展・企画展多数。