写真展告知

第13回 タムロン鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット入賞作品写真展

株式会社タムロンは、フォトコンテスト「第13回 タムロン鉄道風景コンテスト」の受賞作品展を10月13日からそごう大宮店 3階特設会場(埼玉県さいたま市)で開催する。

同コンテストには、応募総作品数8,428点(応募のべ人数2,151人)と、応募点数・のべ人数ともに過去最高となる応募があったという。

審査員は、鉄道写真家の広田尚敬氏とフォトライターの矢野直美氏。全87名が入賞し、10月13日~30日までの18日間、入賞者全員の作品を一堂に展示しての入賞作品写真展を開催する。

なお、大賞、準大賞、審査員特別賞までの入賞作品と、ユーモアフォト賞、タムロン賞、車輌写真賞については、レイルマガジン誌2021年1月号(2020年11月21日発売)にて掲載予定。

一般の部 大賞(さいたま市長賞) 「特等席」 髙柳光希氏(神奈川県 26歳 男性)

第一次の審査で初めて見たときから大きなインパクトがあり、自分の中ではこれは大賞決定で間違いないな、と確信した作品でした。ずば抜けた構成力を持った作品で、見る人の視線がストレートに主役の男性に行くように仕組まれています。いわゆる“日の丸構図”なのですが、ものの見事に自分のものにしています。作者はしっかりした自信と実力の持ち主です。それにしてもトラムの後面に男性が立っているのですが、国によって乗り方の自由度がかなり違うものですね。

作画的にはあまり技巧を凝らさずにずばりと正攻法で撮ったことが良い結果を生んだと思います。野球でいえば“直球勝負”ですね。まるでスターのようなこんな人物を発見した眼力も大したものですが、落ち着いて正確に狙えたのは日頃の鍛錬の賜物でしょう。雑踏の中で主役を引き立たせるのは至難の業ですが、男性の背面にあるトラムのボディーが額縁の役目をして、煩雑な背景を切り取ってくれました。

広田尚敬氏選評

小・中・高校生の部 大賞(さいたま市教育委員会 教育長賞) 「雪煙」 岡田叡介氏(京都府 18歳 男性)

一見して「かっこいい!」と思った作品です。最初はスイスなど外国で撮られたものかと思いましたが、長野県安曇野で五竜岳を背景に撮られた作品でした。山の峻嶮な印象と列車の動感が迫力を生んでいて、斜め横からの光線もドラマチックです。露出を少し明るめに設定されているため、雪の白さと山の青さが美しく輝くように再現され、より効果をあげました。風で巻き上がった雪煙も臨場感を良く出していますね。

ズームレンズの望遠側を選んだことや、画面の右側と車両の空間がギリギリなところ、下から少しあおり気味に撮ったところなど、レンズの使い方・アングル・フレーミングに若者らしい思い切りの良さが感じられます。みずみずしい感覚と素直な感動が画面からあふれてくる、本当に好感の持てる一枚です。作者は18歳ということなので、次回もぜひ一般の部で作品にお目にかかりたいと思っています。

矢野直美氏選評

ユーモアフォト賞(さいたま商工会議所 会頭賞) 「爆煙DD」 小椋秀樹氏(神奈川県 47歳 男性)

この作品を見て、なぜこれがユーモアフォトなの?と思われる方がいるかもしれませんが、種明かしする前にまずはご自分で考えてみてください。……わかりましたか? では作者のコメントをご紹介します。「SLがディーゼル機関車DD51を牽引!! 背後のSLの煙がまるでDDから出ているようで面白かったです!」―少し鉄道に詳しい方ならもうわかりますね。そう、大量の煙が出るはずのないディーゼル機関車の後ろに蒸気機関車が隠れているのです。超望遠ズームレンズでの撮影が巧みなので、その圧縮効果で本来ならあり得ない光景が出現し、ちょっと難しく、謎が解けると楽しいユーモアフォトになったというわけです。

矢野直美氏選評

会場

そごう大宮店 3階特設会場
埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-6-2

開催期間

2020年10月13日(火)~10月30日(金)

開催時間

10時00分~20時00分

入場料

無料

主催

株式会社タムロン

後援

さいたま市
さいたま市教育委員会
さいたま商工会議所

協力

そごう大宮店
レイル・マガジン

第13回 タムロン鉄道風景コンテスト写真展 広田尚敬氏メッセージ

第13回 タムロン鉄道風景コンテスト写真展 矢野直美氏メッセージ