写真展告知

安珠写真展:ビューティフル トゥモロウ ~少年少女の世界~

この写真展は、安珠氏の「少年少女の世界」の集大成です。

旧作品の「少年少女シリーズ」(1990年~1996年)から約120点、新作約15点を加え、それぞれのムービー作品を合わせて展示予定。旧作品の「サーカスの少年」「少女の行方」「hoshi no hito」「星をめぐる少年」「眠らない夢」を元に、デジタル化した当時の作品を新たにプリント。新作は、前ボケ部分を和紙にプリントした二重構造の作品や巨大プリント作品、「hoshi no hito」「星をめぐる少年」は「写真絵本」すべてを展示するなど、各作品に趣向を凝らした安珠氏ならではの「少年少女の写真世界」を余すところなく表現します。

旧作品では、ひとつのテーマを複数の写真で構築していましたが、新作では、一点で完結するコンセプチュアルな作品となっています。例えば、7歳と70歳のポートレートの「ジャネーの法則」、岡本太郎作「痛ましき腕」へのオマージュ作品として「Ribbon」、また「distance」では、幻想的な少年世界を創造したフランスの写真家ベルナール・フォコンが蒐集した少年のマネキンを被写体に、少女からの視点で撮影し、少年と少女の距離感を表現しています。口笛、リボン、ユニコーンなど、少年少女の世界に連なるモチーフが、安珠氏の作品では圧倒的な存在として立ち上がっています。

「過去に囚われず、今日を純粋に生きれば、明日の世界はより美しい」と安珠氏。「ビューティフル トゥモロウ」には、大人が忘れた少年少女にしか持ち得ない心情が反映されています。

写真展情報

会場

キヤノンギャラリーS
東京都港区港南2-16-6 キヤノンSタワー1階

開催期間

2018年7月11日(水)~8月28日(火)

開催時間

10時~17時30分

休廊

日曜日・祝日

トークイベント

7月14日(火)14時30分~16時

作者プロフィール

東京生まれ。
デザイナーのジバンシーにモデルとしてスカウトされ渡仏。パリを拠点に国際的に活躍。帰国後、写真家に転身。文章を織り交ぜた物語のある独自の写真世界を表現し、1990年にデビュー作「サーカスの少年」を出版。文筆や講演、審査や映像監督まで幅広く活躍。近年の作品展に、子どもの夢を集めた「Dream Linking☆つなぐ夢、千年忘れない」、中国自然遺産・張家界の「仙人の千年、蜻蛉の一時」、平安京に焦点を当てた「Invisible Kyoto-目に見えない平安京-」などがある。