写真展告知

木村伊兵衛写真展:スナップ撮影の名手 木村伊兵衛

© Ihei Kimura

木村伊兵衛は、「ライカ使い」の名手として、スナップ、ポートレート、ドキュメントなど多彩な分野で第一人者として活躍し、数々の名作を残してきました。特にスナップ撮影では、市井の人びとの暮らしを身近な視点でとらえ、時代の息づかいを見る者に伝えてきました。

本写真展では、木村伊兵衛の数ある名作の中から厳選した代表作品15点を展示いたします。

写真展情報

会場

ライカギャラリー京都
京都府京都市東山区祇園町南側570-120 ライカ京都店2階

開催期間

2018年6月30日(土)~10月4日(木)

開催時間

11時~19時

休廊

月曜日

トークイベント

6月30日(土)13時~13時45分

作者プロフィール

1901-1974年。東京下谷生まれ。小学校3年の頃、浅草の露店で玩具のボックスカメラを購入、写真の楽しさを知る。1920年代末、ドイツを中心として起きた新興写真運動に感化を受ける。29年ドイツの飛行船ツェッペリン号の船長エッケナー博士の持つライカに興味を抱き、翌年ライカA型を購入し本格的に使い始める。32年、写真雑誌『光画』の同人となり、現実を細やかに捉えた作品を発表。33年、報道写真を本格的に手がけるようになり、個展「文芸家肖像写真展」で話題を呼ぶ。50年、日本写真家協会設立、初代会長に就任。54年、パリにアンリ・カルティエ=ブレッソンを訪ねて親交を深め、ロベール・ドアノーを紹介され、彼の案内でパリにおける数々の名作を残している。その後中国など活動の輪を広げ、世界的名声が高まる一方で、身近な下町を撮り続けた。晩年は秋田に通い変わりゆく農村の写真を撮り、評価されている。74年、惜しまれつつ逝去(享年72歳)。陽気であたたかな人柄が多くの人々に愛され、自身、下町と庶民を愛してやまない写真家であった。