写真展告知

テリ・ワイフェンバック/ケイト・マクドネル写真展:Heliotropism

“Broken winged owls, 2009” ©︎Kate MacDonnell

東京目黒のブリッツ・ギャラリーは、米国人写真家テリ・ワイフェンバックとケイト・マクドネルの二人展「Heliotropism」を開催いたします。

二人はともにワシントンD.C.に在住する女性アーティストで、お互いに尊敬しあう友人同士です。今回の企画は、主に地元で活動しているマクドネルが作品を世界に幅広く発信したいとワイフェンバックに相談したことから動き出しました。二人はともに身の回りの出来事や風景をテーマに、自然世界を愛し崇拝する感覚を持って、作品制作を行っています。この二人の作品の親和性に気づいたワイフェンバックの発案で今回の二人展が実現しました。作品タイトルの「Heliotropism」は、花・植物や動物が太陽に向かう性質、向日性を意味します。二人の撮影スタイルはかなり違いますが、ともに宇宙や自然に畏敬の念をもって創作に取り組んでいます。それぞれの作品に見られる同じ方向性に注目して、二人で写真展タイトルを「Heliotropism」と決めたのです。

マクドネルは「私の写真は日常生活の中にある、宇宙の神秘を探し求めています。宇宙に思いをはせると、私たちは無知で欠点だらけな小さい存在であることを実感します」と語っています。これは写真作品を通して世界の仕組みを理解したいという意味で、まさに本展の趣旨そのものといえるでしょう。

本展では、ワィフェンバックは伊豆で撮影された”The May Sun”からカラー作品17点(デジタルCプリント)、マクダネルは”Lifted and Struck”からカラー作品17点(デジタル・アーカイヴァル・プリント)を展示する予定です。なお特別展示として、ワイフェンバックは鳥のシルエットを抽象的にとらえた新作”Centers of Gravity”からモノクロ作品9点も展示します。

写真展情報

“From here to St.Louis, 2007” ©︎Kate MacDonnell
“Caddis fly hatch by the Gallatin River, Montana, 2014” ©︎Kate MacDonnell
“Median, 2009” ©︎Kate MacDonnell
“The May Sun 39, 2015” ©︎Terri Weifenbach
“The May Sun 31, 2015” ©︎Terri Weifenbach
“The May Sun 19, 2015” ©︎Terri Weifenbach
“The May Sun 23, 2015” ©︎Terri Weifenbach

会場

ブリッツ・ギャラリー
東京都目黒区下目黒6-20-29

開催期間

2018年6月1日(金)〜8月5日(日)

開催時間

13時〜18時

休廊

月曜日・火曜日

作者プロフィール

テリ・ワイフェンバック(Terri Weifenbach)

1957年、米国ニューヨーク州、ニューヨーク市出身。現在、ワシントンDC.在住。メリーランド大学で絵画を学び、30年以上に渡り写真家として活躍。現在は、ジョージタウン大学で教鞭を執っている。

写真集
「In your dreams」(1997年)
「Hunter Green」(2000年)
「Lana」(2002年)
「Between Maple and Chestnut」(2012年)
ジョン・ゴセージとの共著「Snake Eyes」(2002年)

ケイト・マクダネル(Kate MacDonnell)

1975年、米国メリーランド州、アッパーマールボロ出身。1997年、コーコラン・アート・デザイン大学を卒業。大学時代にワシントンD.C.移り住む。子供のころから両親のサポートで写真を学び、ハイスクール時代には、ヴィジュル・アートのカリキュラムの中で、絵画やドローイングと共に4年間のモノクロの暗室写真クラスを受講。

2000年代から、さまざまな研究奨励金を得て創作活動を行い、主にワシントンD.C.やニューヨークのギャラリーや美術館で作品を展示。

2013年には、ワシントンD.C.のシビリアン・アート・プロジェクツ(Civilian Art Projects)で個展「Hidden in the Sky」を開催。本展は初めて彼女の作品を日本で紹介する写真展となる。