写真展

テリ・ワイフェンバック/ウィリアム・ウィリー二人展「As the Crow Flies」

(ブリッツ・ギャラリー)

©Terri Weifenbach

米国人写真家テリ・ワイフェンバックとウィリアム・ウィリーの二人展「As the Crows Flies」を開催いたします。

今回の展示は、長年の友人である同世代の二人の写真家の発案で実現しました。2016年の年初、ニューヨークで行われた共通の友人の写真展会場で二人は偶然再会します。ワイフェンバックは、ちょうどワシントンD.C.にある自宅裏庭で野鳥や自然風景をテーマにしたカラー作品が完成したところでした。ウィリーも2015年から始めた、8×10大判カメラを使用して樹木を探求したモノクロ作品のシリーズ"Anatomy of Trees"(樹木の解剖学)を撮り終えたばかりでした。二人の写真の表面的な印象は、カラーとモノクロということもありで全く違います。しかし、ともに撮影対象は植物や自然風景。ワイフェンバックが撮影している野鳥は、ウィリーが撮影している木々に住んでいるという関係性もあります。また二人はともに自然世界を愛し崇拝する感覚を持って作品を制作しています。

ちょうど、ウィリーは東京での個展開催を希望していました。話し合いの結果、個展への最初のステップとしてワイフェンバックとの二人展の開催が決定したのです。写真展タイトルの「As the Crows Flies」も二人で決めています。私たちは、忙しい現代生活の中、身の回りにある自然や動植物の存在を完全に忘れています。二人は本作をきっかけにして、それらに意識的に接してみて欲しいと希望しているのです。

本展では、ワィフェンバックはカラー作品約15点、ウィリアム・ウィリーはモノクロ作品約15点を展示する予定です。ともに全作がデジタル・アーカイヴァル・プリントです。

Blitz Gallery Upcoming Exhibition

©Terri Weifenbach

©William Wylie

©William Wylie

会場・スケジュールなど

  • ・会場:ブリッツ・ギャラリー
  • ・住所:東京都目黒区下目黒6-20-29
  • ・会期:2016年10月20日(木)~2016年12月17日(土)
  • ・時間:13時〜18時
  • ・休館:日曜日・月曜日
  • ・入場:無料

関連イベント

ウィリアム・ウィリーが、本展オープニングに合わせて10月中旬に来日予定。作家インタビューなども可能。詳細はブリッツ・ギャラリーまで。

テリ・ワイフェンバック(Terri Weifenbach)

1957年米国ニューヨーク州、ニューヨーク市生まれ。現在、ワシントンDC.に在住。メリーランド大学で絵画を学んでいますが、30年以上に渡り写真家として活躍。またココーラン・アート・デザイン大学で教鞭を執っています。2015年にはグッゲンハイム奨学金を得ています。写真集は「In your dreams」(1997年)、「Hunter Green」(2000年)、「Lana」(2002年)、「Between Maple and Chestnut」(2012年)、ジョン・ゴセージとの共著「Snake Eyes」 (2002年)があります。初期作はレア・フォトブックとしてコレクターズ・アイテムになっています。作品はクリエイティブ・フォトグラフィー・センター(アリゾナ)、サンタバーバラ美術館などの世界中の美術館でコレクションされています。2017年春にはIZU PHOTO MUSEUM(静岡県)で撮り下ろし作品による展覧会開催が予定されています。

ウィリアム・ウィリー(William Wylie)

1957年米国イリノイ州ハーヴェイ市生まれ。1976年にコロラド州に移り、ミシガン大学で写真を学びます。現在は、ヴァージニア州シャーロッツビルに住み、ヴァージニア大学のアート部門の教授を勤めています。彼は、特定のロケーションや見逃されがちな場所をテーマに、アメリカ西部から欧州を幅広く撮影してきました。作品は全米各地で展示されるとともに、多くの公共コレクションに収蔵されています。それらは、メトロポリタン美術館、スミソニアン美術館、プリンストン大学美術館、アーモン・カーター美術館、デンバー美術館などです。写真集は、「Riverwalk, Explorations Along the Cache la Poudre River」(2000年)、「Stillwater」(2002年),「Carrara」(2009年)、「Route 36」(2010年)などがあります。