写真展告知

鈴木篤男写真展「風 砂 人(防潮堤)」

(ニコンサロン)

東北大震災以降にわかに騒がしくなった津波対策。

強い風が吹く遠州灘にも防潮堤の造成が民間企業と市民の寄付により始まった。

その長さは、天竜川の河口から浜名湖の舞阪迄の17キロに及ぶ、広い砂浜と、中田島砂丘、遠州灘の原風景が僅かに残る所、等、広い砂浜と、砂丘、に吹く強い風と飛砂の害から守るために砂地に苦労して植え育てた松林、強い風の為に、何十年経っても太くならない松。

先人達の苦労を忘れ海岸近くまで建てられた家々、造成される防潮堤は山の土とセメントで基礎を固めその上に山土と現地の砂で盛土し、その上に植栽する。

ダム湖にたまる土砂の浚渫、海岸近くに埋めたゴミが海岸侵食により露出し、それを埋める工事など、切られてゆく松林を見て同じ事を繰り返しているような思いで撮り続けた。   (鈴木篤男)

モノクロ40点。

銀座ニコンサロン 2017年2月 - 写真展 - ニコンサロン|ニコンイメージング

会場・スケジュールなど

  • ・会場:銀座ニコンサロン
  • ・住所:東京都中央区銀座7-10-1 STRATA GINZA(ストラータ ギンザ)1・2階
  • ・会期:2017年2月1日(水)~2月14日(火)
  • ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • ・休館:会期中無休
  • ・入場:無料

作者プロフィール

1942年静岡県生まれ。故木村仲久氏に師事。写真集団影法師所属。

写真展に、2005年「原野風貌」(新宿ニコンサロン)、07年「時の襞(富士の裾野)」(新宿ニコンサロン)、10年「大河風貌(天竜川 )」(銀座ニコンサロン)、11年「風貌(第二東名 )」(新宿ニコンサロン)がある。