写真展

岡克己写真展「日本の灯台 vol.2」

(オリンパスギャラリー)

©岡 克己(JPS)

四方をぐるりと海に囲まれた島国、日本。海に突き出た岬の先端には必ずと言っていいほど灯台が建っています。観光名所になっている大きな灯台から、ひっそりと佇む小さな灯台まで、そして港の防波堤に建つ赤灯台と白灯台、その数 3300基。あっ、灯台って 1基、2基って「基」という単位で数えます。

暗くなると共に灯りを灯し、荒れ狂う暴風雨にも耐え忍び、海の安全を守り続ける 24時間勤務の兵、凛々しいんです、美しいんです、もっともっとスポットライトが当たってもいいんじゃないかと。写真のチカラで、癒し、浪漫、絶景等々、灯台の魅力キーワードを少しでも伝えることが出来れば、灯台広報係の一員になれればと、全力で全国津々浦々、岬の先端を駆けずり回って撮影してきました。

前回の時にも書きました、灯台は、何時訪れても泰然自若悠々ですが、例えば、波静かな朝焼けがイメージなのに、辿り着いたら、バケツをひっくり返したようなゲリラ豪雨、自然と対峙が基本形のネイチャー撮影、至極当然のことなのですが、それでも自分に出来ることは、やれる限りやってみて、思い描いたイメージのために何度も通った灯台もあれば、一度きりで撮り終えることが出来たビギナーズラックな灯台もあります。

一つ一つの灯台に個人的な思い入れがいっぱいの作品群です。

灯器に灯りが入り静かにレンズが回り始める黄昏時の灯台が個人的に大好きなので、点灯シーンが数多いのは否めませんが、まだ観たことがない方々に、ココで耳寄りな情報を「一度でいいから生ライブでご覧ください。灯台の点灯シーン、関東は三浦半島の剱埼灯台がイチオシです」感動に琴線が緩み、次の瞬間、灯台に嵌まりますよ、ニヤリ。「写真展に関係ないことをグダグダ書くんじゃねえ、ったく」ですよね。

見終わった後に優しい気持ちになれる写真展だと自負。ぜひ会場に足を運んでみてください。

【オリンパスギャラリー大阪】7月29日(金)~8 月10日(水)岡 克己 写真展|オリンパスギャラリー大阪 写真展一覧|ショールーム・ギャラリー&サービスステーション|オリンパス

会場・スケジュールなど

  • ・会場:オリンパスギャラリー東京
  • ・住所:東京都新宿区西新宿1-24-1エステック情報ビル地下1階
  • ・会期:2016年7月15日(金)~7月20日(水)
  • ・時間:11時~19時(最終日15時まで)
  • ・休館:木曜日
  • ・入場:無料

  • ・会場:オリンパスギャラリー大阪
  • ・住所:大阪府大阪市西区阿波座1-6-1MID西本町ビル1階
  • ・会期:2016年7月29日(金)~8月10日(水)
  • ・時間:10時~18時(最終日15時まで)
  • ・休館:日曜日・祝日
  • ・入場:無料

作者プロフィール

1948年・倉敷生まれ
写真家・中村 昭夫氏に師事
月刊誌「おかあさんなぜ?」写真部などを経て、1980年からフリーランス、以後、エディトリアルを中心に活動中
JPS(公益社団法人 日本写真家協会会員)

主な写真展は、
「写言2」(オリンパスギャラリー東京・大阪)
「写言」(オリンパスギャラリー東京)
「日本の灯台」(オリンパスギャラリー東京・京都・大阪・岡山・福岡の全国 5開催)
「季節の中で。」(オリンパスギャラリー東京)
「或る自然」二人展(オリンパスギャラリー東京)

「日本の灯台」はライフワーク、世界文化社から「ニッポン灯台紀行」を上梓
写真集多数