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Adobe Premiereに色調整専用の「カラーモード」が追加

Frame.ioはローカルマウントが可能に

Adobe Premiereに追加された「カラーモード」(パブリックベータ版)

アドビは4月15日(水)、動画編集ソフト「Premiere」のアップデートとして、カラーグレーディング作業の効率化を意識した「カラーモード」(パブリックベータ版)を公開した。

また、レビュープラットフォーム「Frame.io」にはローカルへのマウント機能が実装された。

クリエイティブAI生成の「Adobe Firefly」の動画エディターにも、「スピーチを強調」する機能が追加されるなどのアップデートがあった。

色調整を一括して行える「カラーモード」

「Adobe Premiere 」に追加された「カラーモード」は、色調整に関する機能を集約したもの。ポストプロダクション分野で著名なプロダクトマネージャー、アレクシス・ヴァン・ハーカマン氏がアーキテクチャ設計を行い、開発に3年を要したという。

コントラスト、露出、色温度、彩度などおなじみのパラメーターのUIが並ぶほか、「スタイルプリセット」によるシーケンス全体への一括調整が特徴。その「スタイルプリセット」をもとに、「スタイルモジュール」でさらに調整を追い込める。「スタイルモジュール」には各種フィルムを模したルックも用意されている。「オブジェクトマスクツール」との併用も可能。

HUD上では、マウスの上下で露出、左右で黒レベルといった直感的な操作が行える。選択した複数の素材だけに調整内容をコピーすることもできる。

従来の「Lumetriカラー」は存続し、既存のプロジェクトで引き続き使用できる。ただし、「カラーモード」との同時利用は推奨していないという。

その他正式版「Adobe Premiere 26.2」には、タイムライン上の各クリップの情報を表形式で表示する「シーケンスインデックス」が追加された。エフェクトの適用状態やデュレーション、速度などの情報が把握でき、CSVで書き出すことも可能だ。

ローカルにマウントできる「Frame.io Drive」

「Frame.io」は制作中の動画のレビューに加え、最近は素材の共有でも使われているという。その方向性が、新しく提供される「Frame.io Drive」で強化される。

共有された「Frame.io」のストレージをローカルにマウントするもので、利用者はダウンロードや同期をすることなく、メディアファイルを開いて作業できるようになる。

Frame.io Drive
macOSのFinderからも確認・操作できる

「Adobe Premiere」から「Frame.io Drive」にファイルを送るなどの連携も保たれ、共同作業時のワークスペースの一元化に貢献するとしている。

まずは「Frame.io」エンタープライズ版で提供が開始され、無料版、Pro版、Team版は近日中に提供が開始される見込みだ。

Fireflyは「動画エディター」がアップデート

「Adobe Firefly」の「動画エディター」(ベータ)に、「スピーチを強調」などの音声編集機能や、Adobe Stockとの連携が追加された。

Adobe Firefly「動画エディター」の「スピーチを強調」

同じく「動画エディター」(ベータ)に、新しく「Kling AI」の「Kling 3.0」モデルと「Kling 3.0 Omni」モデルが利用可能になった。前者はストーリーボード作成や高度な映像・音声の同期を特徴とし、後者は一貫した人物の生成や、マルチショットにおけるショットの長さ設定、カメラアングルなどに強みを持つ。

また、「Adobe Firefly AI アシスタント」の導入が予告された。どのような作品を作るのか言葉で説明すると、「Adobe Premiere」「Adobe Firefly」「Adobe Photoshop」などアドビのクリエイティブアプリが調整・実行する機能になるという。

本誌:折本幸治