イベントレポート

タムロンが開催した「鉄道撮影マナー講座」レポート

鉄道博物館ナイトミュージアムにて

株式会社タムロンは8月5日、「鉄道博物館ナイトミュージアム撮影会&鉄道撮影マナー講座」を鉄道博物館で開催した。

第16回 タムロン鉄道風景コンテストの一環として行われたイベント。約600人の応募から抽選で選ばれた313人が集った。

ナイトミュージアムは通常営業後に限られた人数で行われるため、普段は混み合うアングルなどでも撮影しやすいのが魅力。夏休み開催ということもあり、親子で参加する人も多く見受けられた。

鉄道撮影マナー講座では、鉄道写真家の広田尚敬氏と金盛正樹氏に加えて、JR東日本大宮支社の社員による講義が行われた。

広田尚敬氏
金盛正樹氏

広田氏が説明した「撮影マナーの7箇条」は以下の通り。

  1. 列車運行と撮影者の安全を最優先させよう
  2. 撮影者は互いに譲り合おう
  3. 車体に向けての撮影はストロボをOFFに設定しよう
  4. 人物スナップを撮る場合は声をかけよう
  5. 撮影場所を考えてみよう
  6. 避けるために考えてみよう
  7. 撮影地を綺麗にすることを考えよう

鉄道撮影のマナー - 第15回タムロン鉄道風景コンテスト - 株式会社タムロン - TAMRON

中でも「安全」であることが最高のテクニックであると話し、自分の目や感覚で撮影地を見つけ、1カ所に留まるのを避けることでトラブルから回避できるとアドバイスした。

そのほか、講師の撮影模様をスライドで流しつつ撮影テクニックなどの話を経て、今回の参加者にはリーダー的な存在になっていただき、マナー向上にご協力いただきたいというメッセージで締められた。

講習会の様子

イベントでは、同社製レンズの貸出も実施。81台のレンズが用意されていた。超望遠など普段の撮影では使用することが少ないレンズもラインアップに含まれ、中でも人気だったのは広角や高倍率ズームレンズ。富士フイルム用のXマウントレンズの貸出も想定以上に多かったという。

貸出の様子
同社レンズを使う参加者

同社はコンテスト開催当時からマナー向上を訴えているが、昨今報じられている鉄道写真愛好家の社会問題化を鑑みて、今回の開催に踏み切ったという。今回の講座を通して1人でも多くの人に、改めて鉄道撮影時のマナーの大切さや撮影の楽しさを知ってもらいたいとしている。今後もこのような機会を設けたいとのことだ。

本誌:佐藤拓