イベントレポート

ニコンファンミーティング2018の来場者に「Z 7」の印象を聞いてみました

実際触ってみての感想は?

9月1日および翌2日、東京・渋谷にて「ニコンファンミーティング2018」が開催されました。8月23日に発表された、ニコンにとって初となる35mm判相当のフルサイズミラーレスカメラ「Z 7」のお披露目式ともなった本イベント、会場にはZシリーズに関心を寄せる大勢のニコンファンが駆けつけました。

既に会場の様子はお伝えしていますが、本ページでは9月1日に来場したニコンファンにZシリーズへの期待などを聞きました。

インタビューにご協力いただいた皆さん(一部です)

来場の目的

来場の目的として多かったのは、やはり「Z 7を触るため」という回答。実機を体験できるタッチ&トライコーナーには、待機列が途切れることなく続いていました。一方で、河野英喜さんをはじめとする肖像写真を撮影してもらう「プロフィールフォトコーナー」が目的という方も。こちらも人気がありました。

この手のイベントは男性1人での来場がほとんどかと思いきや、今回は夫婦やカップルでの来場者も目立っていました。お二人ともにニコンを使っている夫婦がいると思いきや、ニコンユーザーの奥様に連れられて来場したキヤノン派の人もいます。小型軽量のイメージが強い、ミラーレスカメラらしい風景といったところでしょうか。

写真歴

熱心なファンの多いニコン。ファンミーティングにまで来るような人は、やはりベテランばかりなのでしょうか。写真歴も聞いてみました。

最も多かったが、7〜8年という答えです。今年の1月にはじめたばかりというD3400(レッド)ユーザーの女性もいますし、フィルムカメラからニコンを使ってきた人もいれば、デジタルカメラからニコンユーザーになった人もいます。ニコンが幅広い層から支持を得ている様子がわかりました。

もちろん、見るからに猛者な雰囲気を漂わせるニコンファンも見受けられました。が、個人的には全体を通して、ファンミーティングという言葉からイメージするような、ハードルの高さは感じられませんでした。

使用機材と撮影ジャンル

撮影ジャンルも聞いています。どちらかといえば風景を撮る人が多いようです。それだけに高解像度と小型軽量システムに寄せる期待が相当に高く感じられました。

例えばともにD850ユーザーのご夫婦は、2人で一緒に風景・ネイチャーを撮影しているとのこと。もともとご主人のおさがりのカメラを使っていた奥様ですが、良い写真を撮りたい一心で、ご主人と同じD850に買い換えたそうです。それなのに奥様は、Z 7のボディサイズと重量について強い興味をお持ちの様子。旦那様は「D850で追いつかれて、Z 7で追い越されてしまう」と笑っていました。

風景以外では花、家族写真、ポートレートがメインの人も。他にも食べ物、建築と幅広い回答が得られました。

家族連れや友人、恋人と連れ立ってきた人もちらほら。D750で風景を撮っている男性はCOOLPIX P900のユーザーでもあり、同じく会場でお披露目されたCOOLPIX P1000に対する熱いコメントをいただきました。ズーム倍率は上がっているものの、「P900より重くなっている感じがない」とのことです。

Zシリーズについて

今回のファンミーティングの主役はZ 7でしょう。ずばりZシリーズのどこに魅力を感じているか聞きました。

Z 7

最も多かった回答は「機材重量」。D850の重量は約1,005g、対するZ 7は約675gです(ともにバッテリーとメモリーカード込み)。単純に比較はできませんが、風景にしろスナップにしろ重量は大きな問題です。機材の軽さはやはり大きな魅力だということが伝わってきました。また、機材の重量を下げつつもフルサイズセンサーの画質を楽しみたい、というミラーレスカメラならではの期待に満ちた声も聞けました。

実際にZ 7を触った感想としては、EVFの見えの良さや、剛性感の高さへの感想が目立ちました。ただしモータースポーツを撮る来場者からは、EVFに対する遅延を不安視する声もあり、「一眼レフカメラ(D4S)の出番はまだありそう」とのこと。それもあり、望遠レンズの新製品「AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR」への期待を熱く語っていただきました。

まとめ

イベントを通して見てみると、家族や友人、恋人と連れ立って来た人が、思ったより目立った印象です。根っからのニコンユーザーもそうでないニコンユーザーも、様々なプログラム、トークショーなどを通じて、全体の雰囲気を楽しんでいるようでした。

突然の取材であったにも関わらず、ご協力いただきました皆様、誠にありがとうございました。この場を借りてお礼を申しあげます。

本誌:宮澤孝周