イベントレポート

【CP+】アンティーク品で撮影セットを組んだカールツァイス

現行全レンズを試写可能 メガネレンズのVR体験も

今年は単独でブースを構え、カメラレンズ以外の双眼鏡やVRも充実させたカールツァイス。撮影体験用に書斎を模したセットを用意し、現行のカメラレンズが全て試せるという。

最新の製品は、3月1日に発売されたソニーEマウントレンズ「Loxia 2.4/25」。α7シリーズおよびα9向けの新規光学設計を採用している。ボディと通信する電子接点も持ち、Exif記録、フォーカスリングの操作と連動したピント拡大表示など、MFレンズながらEマウント専用設計ならではの便利さを得られる。

ソニーEマウントレンズ「Loxia 2.4/25」。

同ブースではカールツァイスの現行レンズ全てをタッチ&トライ可能としており、撮影コーナーに並んでいないレンズもカウンターで頼めば手に取れるという。昨今のミラーレスカメラ普及に伴う"レンズ遊び"ブームもあってか、「みんなが凄いというツァイスとは実際どんなものか?」といった興味で訪れている来場者も見かけた。

書斎のセットを構成するのは、本物のアンティーク品。
一眼レフカメラ用で新しい製品は「ZEISS Milvus 1.4/25」(2017年12月発売)

カメラには直接関係ないが、ツァイスらしくて興味をひかれた展示も紹介したい。ブース内にメガネレンズ「ZEISS DriveSafe Lens」の効果をVRゴーグルで体感するデモがあった。自動車の運転に向けた無色透明のメガネレンズで、特定の波長の強い光をカットする特殊コーティングにより、ライトのまぶしさや悪天候時の視界不良を軽減するというもの。視界の中でぎらつきが減ることで周囲の距離感を認識しやすくなるという。

ドライバー目線で360度のVR映像を見渡しながら、特殊コーティングの効果ありなしを比較できる。
使用するのは「VR ONE Plus」。スマートフォンを内部にセットして使うVRゴーグルで、これもツァイス製。

本誌:鈴木誠