イベントレポート

【CP+】写真鑑賞の楽しさが味わえる「PHOTO HARBOUR」+α

Photobook JP / 御苗場2018 / PHOTO! FUN! ZINE!

CP+2018の期間中、今年も大さん橋ホールでは「PHOTO HARBOUR」が開催されている。CP+と共通の入場パスが使えるほか、PHOTO HARBOURでも入場受付が可能だ。

大さん橋ホールとパシフィコ横浜とは、シャトルバスが1時間に4本ペースで往復している。写真は大さん橋入り口付近にあるシャトルバス停留所。

一方パシフィコ横浜側のバス停留所は、みなとみらい駅に近い方の会場入口を出たところにある。

Photobook JP

会場では連日、今回初の実施となる「Photobook JP」が行われている。国内外の写真集出版社が集まり、写真集を販売するアートブックフェアだ。他のアートを交えず写真だけで、これだけの出版社が集まるのは珍しい。

Case Publishingでは、3月12日発送予定の中平卓馬「氾濫」が購入できた。「15人の写真家」展(1974年)で中平卓馬が制作・出品したインスタレーション作品を写真集にしたもので、価格は3,456円。数量限定トートバッグが用意されている。

なお会場では来場者にA3サイズのオリジナルタブロイドを配付している。参加作家はかなり豪華。Yehlin Lee、石川直樹、鈴木理策、広瀬耕平、山谷佑介、細倉真弓、森栄喜、深瀬昌久、Alec Soth、Jonas Bendiksen、Max Pinkers、横田大輔、中平卓馬、阿部祐己、石内都、伊丹豪、尾仲浩二、草野庸子、安村崇、Ed Templeton、Dean。無くなり次第終了する。

御苗場2018

CP+ではおなじみとなった「御苗場」の展示も、大さん橋ホールで行われている。御苗場は登録参加制の写真展で、幅1,500mmの壁面に写真作品を自由に配置するという趣向。今回も多数の参加者があり、壁面が写真で埋め尽くされていた。

一番奥には、エプソンのカラリオプリンター EP-30VAで自分のデータを無料プリントできる体験コーナーが設けられている。デジタルカメラのデータだけでなく、スマートフォンの画像でもOK。取材時は2Lサイズのプリントが可能だった。

PHOTO! FUN! ZINE!

昨年初めて開催されたフォトZIN・オリジナル写真集の展示・即売イベント。CP+ではなく、併催のフォトヨコハマに属することもあり、今回は会場を大さん橋ホールから象の鼻テラスに移動しているので注意。このイベントも3月4日(日)まで開催されている。

前回はZINEの販売がメインだったが、今回は壁面への写真展示がメイン。加えてZINEの販売も行われている。そのためZINE限らずポストカードなどと絡めるなど、出展者各人が趣向を凝らした展示をしていたのが印象的だった。

本誌:折本幸治