デジタルカメラマガジン
写真家・熱田護F1カレンダー発売中/混戦を極めた2024年のF1を写真で振り返る
熱田氏が語る「混戦の2024シーズンとEOS R1での挑戦」
2024年12月26日 12:00
写真家・熱田護さんが撮影したF1カレンダー「DRAMATIC CIRCUS F1カレンダー」をインプレスから発売しています。価格は税込1,870円。
熱田護さんはF1レースのほぼ全戦を撮影している唯一の日本人写真家。今シーズンの取材終了後に、9月に発売されたカレンダーの内容や、昨年からの変化などを伺いました。
——F1 2024シーズンの取材、お疲れさまでした。今年も24戦中19戦と多くのグランプリを撮影されましたが、昨年と変わったところはありますか?
熱田: 今年もマックス・フェルスタッペン選手がドライバーズチャンピオンを獲得しましたが、昨年までのレッドブル1強時代とは違って、毎回誰が勝つのだろうという混戦模様でした。レース展開自体がすごく面白くなったということが1番の変化ではないかと思います。
——今年、思い出に残ったサーキットはありますか?
熱田: 前半戦で言えば日本GPですね。11月から4月に移動して桜と絡めて撮れるようになりました。サーキットを回っていろいろな場所を探したのですが、桜とマシンがうまく撮れるのはS字のところだけでしたね。それも結構難しくて、来年ももし咲いていたらまたチャレンジしたいです。
後半戦はサンパウロGP。角田選手の予選3位から始まり、後半戦は苦戦を強いられていたマックス・フェルスタッペン選手の劇的な優勝。インテルラゴスは好きなコースということもありますが、レース展開も含めて思い出に残りました。
——撮影機材に途中からEOS R1が加わりました。
熱田: EOS R1はハンガリーGPから使い始めました。僕にとって待望の「1」です。これまで僕のメイン機はEOS-1シリーズでした。2021年に出たEOS R3で初めて1以外を使いました。EOS R3もすごく良いカメラなのですが、やはり「1」がほしかった。使ってみるとAFが圧倒的に違います。今まで追い切れなかったところまで追従してくれます。EOS R3から大きな進化を感じました。
——カレンダーでもEOS R1で撮られた写真が使われていますね。
熱田: 11月(ハンガリーGP)と12月(ベルギーGP)がEOS R1で撮影した写真になります。今年のカレンダーは今までとは違って縦に開くタイプになりました。毎月1グランプリに絞って、さまざまなシーンが楽しめるように複数の写真を入れるようにしました。9月発売という制作の都合上、前半戦のみになっています。前半、特に活躍した角田選手の写真もたくさん載っていますので、ぜひ皆さん見ていただければうれしいです。