デジタルカメラマガジン
写真家50人に聞いた「どんなタイプのカメラバッグが便利？」結果公開
2016年7月号に“写真家50人×30問”のアンケート結果が掲載
2016年6月20日 12:25
6月20日発売「デジタルカメラマガジン2016年7月号」の特集「写真家50人に聞きました」では、カメラのこと、レンズのこと、撮影のこと、レタッチのことなど、全部で30の疑問について写真家50名にアンケートを実施しました。中でもQ.30の「写真を撮る時に大切にしていることは？」は、50人全員のコメントが掲載されるなど、とても魅力的なコンテンツになっています。
アンケートに回答いただいた写真家50名（敬称略、五十音順）
GOTO AKI、HARUKI、赤城耕一、熱田 護、石井寛子、上田晃司、魚住誠一、内山 晟、大村祐里子、大和田良、岡嶋和幸、鍵井靖章、金子美智子、川北茂貴、北 義昭、木村琢磨、河野英喜、小林紀晴、小林哲朗、斎藤巧一郎、佐々木啓太、鈴木さや香、鈴木知子、高橋良輔、高橋真澄、チャーリィ古庄、鶴巻育子、中西敏貴、長根広和、中野耕志、中原一雄、沼澤茂美、野口純一、ハービー・山口、萩原史郎、萩原俊哉、福井麻衣子、福田幸広、藤井智弘、藤田一咲、丸田あつし、水野秀比古、茂手木秀行、桃井一至、山﨑友也、山下峰冬、山下裕之、吉村和敏、米屋こうじ、ルーク・オザワ
ここではその中から「Q.23 どんなタイプのカメラバッグが便利？」のページを、特別にまるごと公開します。プロの使いこなしと、写真家が自ら撮影したバッグへの愛情が伝わる写真にも注目です。
ショルダー
ONA「LEATHER PRINCE STREET ANTIQUE COGNAC」（実勢価格64,000円前後）
ONAのPRINCE STREETは、本革のショルダータイプのカメラバッグだ。このバッグを愛用している理由はカメラバッグには見えないから。ストリートスナップにおいては、自然に街に溶け込むことも重要なのでカメラバッグに見えないこのバックを重宝している。本革なので使っているうちに味が出てくることも魅力の1つだ。（上田晃司）
Think Tank Photo「スピードレーサーV2.0」（実勢価格20,000円前後）
正しいジャンルはカメラベルトバッグ。ショルダーベルトはサポート用だ。何といっても頑丈。すでに50回以上海を越え、6年以上も使い続けているが、表面の素材が破れることもなければ、ファスナーが壊れることもない。645Zのボディとレンズ3本、ストロボが収まる収納力も魅力。ポケットが5つあり、メディアケースや取材ノート、財布をサッと滑り込ませることも可能。レインカバー装備で、土砂降りの雨にも強い。重量の90％を腰で支えるので、肩への負担も少ない。（吉村和敏）
リュック
Thule「Covert DSLR Backpack」（実勢価格26,000円前後）
スウェーデンのアウトドアブランドThuleのカメラバッグ。腰痛持ちということもあり体への負担が軽いリュックタイプのバッグを愛用している。また、撮影時に両手がフリーになるのもポイント。長距離の徒歩移動も苦にならず、足を使いながら機動力を生かした撮影ができる。アウトドアブランドだけあって造りも非常に丈夫だ。（中原一雄）
Haglöfs「ROC 35」（生産終了。ROCシリーズは販売中）
フィールドを動き回る撮影スタイルなので、撮影機材は軽量な登山用バックパックに詰め込んでいる。Haglöfs ROC 35は長さが約40cmある500mm F4のレンズが収まるのはもちろん、短いレンズ2～3本とカメラボディ1台を収納してもまだ余裕がある。超望遠撮影ではメインレンズが重いので、バッグはできるだけ軽量化したい。（中野耕志）
キャリー
Think Tank Photo「エアポート・インターナショナル V2.0」（実勢価格53,000円前後）
エアポート・インターナショナル V2.0を3個使い分けながら愛用している。ロケ先までは飛行機移動がほとんどで、空港までは車で移動するのでバッグが大きくても特に問題はなく、十分な機材を運べることの方が重要だ。行く先々の空港によって持っていく機材が異なるのでTPOに合わせた仕切り直しで3個の同じバッグを使い分けながら活用している。いろいろなキャリーバッグを試したが、現状はこのバッグが最高だ。（ルーク・オザワ）
ハードケース
patagonia「グレート・ディバイダーIII 28L」（直販価格32,400円）
アウトドアメーカー・パタゴニアのフライフィッシュ用耐水バッグ。側面にパッドがあり、丈夫な作りだ。内側には調整可能な仕切りと透明の収納ケースがある。ここにレンズ3～5本、カメラ本体1台、ノートPC、HDD、パスポートケースなどを入れて移動する。ボート上に持ち込むときは、撮影機材のみを入れて耐水バッグとして使う。（鍵井靖章）
目的別に使い分け
福井麻衣子さんが、撮影シーンごとのバッグ選びを4パターン紹介します。
がっつり系メインバッグ：Lowepro「プロタクティック 450 AW」（実勢価格28,000円前後）
大容量なのにスマートに見えるメインバッグ。背負いやすく体の負担も少ない。ボディ2台＋レンズ4～5本とノートPC、周辺アイテムがすんなり収まる。また多方向から機材にアクセスできる点も便利。ベルトを使ってアクセサリを装着できるスリップロックシステムのおかげで拡張性もある。
大容量ながら安定していて楽に背負える。さまざまなサイズのポケットもバッテリーや小物類の整理に便利だ。しっかりした作りなので、安心して機材を入れて持ち運べる。
水辺やアウトドアに：STREAM TRAIL「PASSAGE DX」（実勢価格11,000円前後）
防水性と軽さが魅力。海やボートでの撮影や雨の日の撮影など濡れる心配があるとき専用。インナーバッグを入れて使用する。フルサイズボディ1台にレンズ2本程度収納可能だ。サブバッグとして持って行くこともある。
機材少なめならコレ！：Acru「ボノ」（直販価格44,280円）
なんといってもこの見た目！ カメラバックに見えないお洒落さが◎。ボディ＋レンズ1～2本程度と機材の少ないときに使用する。見た目だけでなく、クッション性や底面のビスなど機材の安全性と使いやすさも考慮されている。
街での撮影用：f.64「SCT トートバッグ」（実勢価格9,000円前後）
大容量トートバッグは機材以外もぽんぽんと入れられるのが魅力。高さがあるので左右の隙間、背面のポケットなどに、紙レフやファイル、雑誌などをまっすぐなまま入れられる。カメラバッグに見えないので街使いにも便利。
あとの29問は、デジタルカメラマガジン本誌で
「30問の疑問」リスト
- Q.01 メインとサブで使っているカメラは?
- Q.02 好きな画角は何mmですか?
- Q.03 よく使う露出モードはどれですか?
- Q.04 OVFとEVFはどちらが便利?
- Q.05 持っているレンズとよく使うレンズの本数は?
- Q.06 写真データのバックアップはどうしているの?
- Q.07 よく使うF値を教えて!
- Q.08 お気に入りの写真集を教えて!
- Q.09 PLフィルターは使用する?
- Q.10 NDフィルターは使用する?
- Q.11 使用しているパソコンのOSは?
- Q.12 よく使うAFエリアモードは何ですか?
- Q.13 好きな撮影時間はいつですか?
- Q.14 好きな光の向きはどれ?
- Q.15 記憶に残っている1枚を教えて!
- Q.16 記録画質モードはどれを使っている?
- Q.17 RAW現像ソフトは何を使用している?
- Q.18 よく使うWBを教えて!
- Q.19 液晶モニターは可動式が良い?
- Q.20 カメラのボタンをカスタマイズしている?
- Q.21 よく使うカメラ機能は?
- Q.22 失敗写真は削除する?
- Q.23 どんなタイプのカメラバッグが便利?
- Q.24 撮影に行くときの主な移動手段は?
- Q.25 普段使用している三脚のタイプは?
- Q.26 好きなアングルを教えて!
- Q.27 動画は撮影する?
- Q.28 レンズキャップはどこにしまう?
- Q.29 好きな季節はいつですか?
- Q.30 写真を撮るときに大切にしていることは?
6月21日追記：記事初出時、ONAのショルダーバッグ「LEATHER PRINCE STREET」を、ワンサイズ上の「LEATHER BRIXTON」として紹介していたため、該当部分を修正しました。バッグの写真および写真家のコメントは、LEATHER PRINCE STREETのものです。