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ライカ、M9/M9-P/Mモノクローム/M-EのCCDセンサーに改良版

コーティング剥離の根本解決に向けテスト中

ライカM-E(現行機種)

ライカカメラジャパンは、ライカM9や初代ライカMモノクロームのCCDセンサーのコーティング剥離現象について、Webサイトに最新情報を掲載した。

同現象は対象機種において、イメージセンサー上のIRカットフィルターに施したコーティングが使用状況により変質・剥離し、特にF5.6より絞った場合に撮影画像へ点または線として写り込む場合があるというもの。

日本では2014年12月の告知以来、CCDセンサーの無償交換で対応してきたが、今回新たに“改良版のCCDセンサー”を開発していることが明らかにされた。従来センサーと同じ特性を目指したもので、完成時期は未定ながら、品質試験が終了次第、順次修理に用いるとしている。現象が確認できた場合は、これまでと同様に保証期間に関わらず無償交換となる。

これまで同社は現象が確認された場合にセンサー交換を行なってきたものの、根本的な解決ではなかった点や、CMOSセンサーを採用するライカM(Typ240)やライカMモノクローム(Typ246)の登場により、交換用CCDセンサーがいつまで供給されるかを不安視する声もあった。

ライカM9、M9-P、Mモノクローム、M-Eは、いずれもライカM9向けにコダックとライカが共同開発した、有効1,800万画素の35mmフルサイズ相当CCDセンサーを採用している。

なお、同様にCCDを採用するM型ライカでも、APS-Hサイズ相当でIRカットフィルターの効果も異なるライカM8/M8.2では、同現象の発生について確認されていない。

(本誌:鈴木誠)