ニュース

カシオ、光学18倍ズームのハイスピード機「EXILIM EX-ZR700」など

 カシオ計算機株式会社は、EXILIMブランドの新製品として、レンズ一体型デジタルカメラ「EX-ZR700」「EX-ZR400」を発売。「ハイスピードエクシリム」(EX-ZR系)のラインナップを拡充する。

EXILIM EX-ZR700
EXILIM EX-ZR400

 いずれも2012年11月発売の最上位モデル「EXILIM EX-ZR1000」の下位モデル。EX-ZR1000の諸機能を受け継ぎながら、EX-ZR1000にはない特徴を持つ新たな製品として市場に投入される。映像エンジンは、EX-ZR1000と共通のEXILIM Engine HS3。

EXILIM EX-ZR700

 光学18倍ズームレンズを特徴とする高倍率ズームモデル。発売は3月8日。価格はオープン。店頭予想価格は5万円前後の見込み。本体色はホワイト、ブラック、ブラウン、ピンク。

 レンズの画角は焦点距離25-450mm相当(35mm判換算)。開放F値はF3.5-5.9。なお、EX-ZR1000は24-300mm相当の光学12.5倍となっている。

 レンズシフト式の手ブレ補正を搭載。連写合成系機能の「HS手ブレ補正」と組み合わせることで、5段相当の補正効果が得られるという。HS手ブレ補正は、シーン自動認識のプレミアムオートPROでも自動的に作動する。

 EX-ZR1000にない新機能としては、シャッター半押し中の画像をキャプチャーし続け、レリーズ前後の3枚を保存する「トリプルショット」がある。従来のパスト連写を簡易化した機能だが、バッファへの保存がパスト連写より少ないことから、「よりストレスを感じささせない」としている。

 EX-ZR1000にあった「全焦点マクロ」も継承。しかも今回は「背景ぼかし」とともに、「フォーカスコントロール」として、モードダイヤルに専用のポジションが与えられている。

 エクストラモードのついた「HDRアート」や、動画への適用も可能な「アートショット」(トイカメラ、ソフトフォーカス、ライトトーン、ポップ、セピア、モノクロ、 ミニチュア、フィッシュアイ)も引き続き利用できる。

 撮像素子は1/2.3型有効1,610万画素CMOS。静止画記録はJPEGに加えて、RAW(DNG)にも対応する。

 液晶モニターは固定式。カシオ初の3型92万ドットが採用されている。なおEX-ZR1000の液晶モニターは、バリアングル式の3型46万ドット。

EXILIM EX-ZR400

 EX-ZR300の後継機に位置づけられる下位モデル。発売は2月8日。店頭予想価格は4万円前後の見込み。本体色は、シルバー、ホワイト、ピンク。

 撮像素子はEX-ZR700と共通。レンズが焦点距離24-300mm相当(35mm判換算)の光学12.5倍となっており、固定式の液晶モニターも3型46万ドットと1ランク下のスペックになっている。

 下位モデルながら、トリプルショット、全焦点マクロ、HDRアート、アートショットなどの諸機能を搭載。ただし、RAW記録は行なえない。

 起動時間は0.99秒。AF時間は0.14秒。撮影間隔は0.26秒。

 撮影可能枚数は約515枚。「シリーズ最長の長電池寿命」という。

製品名EX-ZR700EX-ZR400
撮像素子1/2.3型有効約1,610万画素CMOS
焦点距離(35mm判換算)25-450mm相当24-300mm相当
開放F値F3.5-5.9F3-F5.9
最短撮影距離約4cm約1cm
手ブレ補正レンズシフトセンサーシフト
最高感度ISO25600(HSナイトショット)
露出プログラムプログラム、絞り優先、シャッター速度優先、マニュアル
測光方式マルチパターン、中央重点、スポット
シャッター速度15-1/4,000秒(全モード)
液晶モニター3型約92万ドット3型46万ドット
記録メディアSDXC/SDHC/SDメモリーカード、内蔵約52.2MB
連写速度最大約30枚/秒
動画記録H.264(最高1,920×1,080/30fps)など
撮影可能枚数約470枚約515枚
外形寸法107.4×60×30.7mm104.8×59.1×28.6mm
質量約222g約205g

※質量はバッテリー、メモリーカード含む

(本誌:折本幸治)