BRIAN Y. SATO写真展「ごくろうさま:ハワイの日系二世」(大阪ニコンサロン)



本展は、200人に及ぶハワイ二世(日本人の両親をもつアメリカ生まれの日系人)の実体、主体性を歴史や文化を通して9年間にわたって記録し続けた作品である。
広い太平洋の真ん中の小さな諸島に、よりよい人生への望みを託して移住した一世(日本人移住者)は、故郷から離れた地にあって、身も心も孤立したが、プランテーションの苦しい生活に屈服することも、日本に帰ることもなく、この地ハワイで子供たちを産み、育てた。
一方二世は、世界大戦、人種差別や偏見との闘いなどの辛い体験をした上に、二つの文化、忠誠心、時には強制収容所への収容などによる家族の離散といった内面的な葛藤も課せられてきた。
本展は一世とその子孫へ捧げる写真展で、後に続く世代が彼らの犠牲と功績を忘れないことを願っての開催である。
なお撮影地は、カウアイ島、オアフ島、マウイ島、ラナイ島、モロカイ島、ハワイ島である。(写真展情報より)

  • 名称:BRIAN Y. SATO写真展「ごくろうさま:ハワイの日系二世」
  • 会場:大阪ニコンサロン
  • 住所:大阪府大阪市北区梅田2-2-2ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • 会期:2011年11月3日〜2011年11月16日
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:折本幸治)

2011/10/20 00:00