日本写真映像用品工業会、義援金600万円を拠出

~新会長にケンコーの山中徹氏

 日本写真映像用品工業会は25日、第51回定時総会を都内で開催した。義援金の拠出を発表したほか、任期満了にともなう役員の改選を行なった。

中谷幸一郎氏義援金600万円の拠出を発表した

 冒頭、会長の中谷幸一郎氏(ベルボン株式会社)から挨拶があり、東日本大震災の復旧支援のため同会から600万円を義援金として日本赤十字社に寄付したことを明らかにした。2011年は、日本写真映像用品工業会の前身となる日本写真用品工業会の創立から50周年を迎える。当初は50周年記念祝賀会を行なう予定だったが中止し、祝賀会の予定費用を寄付した。

 同会では、2011年度もカメラ市場はデジタル一眼レフカメラを牽引役として堅調に推移すると予測。業界発展のために、アクセサリーとソフトを利用した映像ライフの楽しみ方の提案を行なっていくとした。併せて、フォトイベント「PHOTO NEXT」および「CP+」の成功に向けて積極的に参画するほか、「2012写真・映像用品年鑑」の掲載企業拡大や企画ページの充実に取り組む。また、フォトブック普及協議会主催団体の一員として、フォトブックのさらなる普及拡大も努めるとした。

 例年行なっている永年加入表彰では、今回初めて50年加入の表彰があった。50年加入は株式会社ケンコー、株式会社DNPフォトルシオ(加入時は株式会社六和)、株式会社ユーエヌ(加入時は株式会社ユーエヌ商会)の3社。

50年加入の表彰を受ける株式会社ケンコー代表取締役社長の山中徹氏(右)50年加入の表彰を受ける株式会社DNPフォトルシオ代表取締役社長の島田幸利氏(右)50年加入の表彰を受ける株式会社ユーエヌ営業部 部長の宮下和久氏(右)

 また、40年加入はマルミ光機株式会社。20年加入は興和株式会社と株式会社ナベルとなった。

 会員の移動については入会が4社、退会が6社(いずれも正会員)。4月1日現在は正会員62社、賛助会員1社の計63社が会員となっている。新たに入会したのは、常盤写真用品株式会社、アイファイジャパン株式会社、株式会社auroraライトバンクジャパン、株式会社ユーイーシー。退会したのは、有限会社カメラの恒、株式会社タカハシカメラ、共同写真要品株式会社、横浜マテリアル株式会社、ATP Electronics Japan Inc.、株式会社ワコム。

山中徹氏

 新会長に就任した山中徹氏(株式会社ケンコー)は、「日本の産業は世界同時不況の影響がまだ残る中で、東日本大震災という深刻な災害に直面した。その中で日本写真映像用品工業会が活力ある発展をするために、微力であるが精一杯努力していく」と挨拶した。

 新たに就任したすべての役員は以下の通り。

会長

  • 山中徹氏(株式会社ケンコー)

副会長

  • 中谷幸一郎氏(ベルボン株式会社)
  • 南英幸氏(ハクバ写真産業株式会社)

専務理事

  • 佐藤幸男氏

理事

  • 髙木康雄氏(株式会社浅沼商会)
  • 粥川博行氏(株式会社エツミ)
  • 田中保氏(株式会社LPL)
  • 駒村利之氏(株式会社駒村商会)
  • 高田昌一氏(スリック株式会社)
  • 島田幸利氏(株式会社DNPフォトルシオ)
  • 藤川毅氏(トーカドエナジー株式会社)
  • 四宮啓司氏(富士フイルム株式会社)

監事

  • 吉田太一氏(吉田産業株式会社)
  • 荒井宏氏(株式会社セコニック)

(本誌:武石修)

2011/5/26 13:56