NEC、2,560×1,600ドットのプロ向け29.8型液晶ディスプレイ

~ハードウェアキャリブレーションに対応

 NECディスプレイソリューションズは、2,560×1,600ドット(WQXGA)の29.8型液晶ディスプレイ「MultiSync LCD-PA301W」を2011年1月6日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は25万円前後の見込み。ホワイトとブラックを用意する。

MultiSync LCD-PA301W。ホワイト(左)とブラック(右)

 印刷、写真、アート、DTP、映像などの分野に向けた製品。「MultiSync PA」シリーズの最上位モデルに当たる。

 パネルはp-IPS(H-IPS)。DisplayPortからの10bitカラー入力にも対応する。縦置き表示も可能で、新聞紙ブランケット版を原寸表示できる。

 新開発の画像処理専用ICによる3次元ルックアップテーブルと独自の色変換アルゴリズムを搭載し、より正確な色再現を実現したという。ハードウェアキャリブレーションに対応するほか、内蔵フィードバックセンサーにより外部測色器無しでも目標とする表示特性に調整できるとしている。ルックアップテーブルは14bit。個体ごとに工場でガンマ調整やムラ補正を行なっている。なお、ハードウェアキャリブレーションにはオプションのソフト「Spectra View II」(1万6,800円)が必要。

 視野角は上下左右とも178度(コントラスト比10:1以上)。コントラスト比は1,000:1。輝度は350cd/平方m。応答速度は12ms(G to Gは7ms)。上30度、下5度のチルトと左右90度のスイーベルが可能。

 ピクチャーインピクチャーやピクチャーバイピクチャーといった2画面表示も可能。1つの画像をAdobe RGBとsRGBで同時に表示することもできる。ICCプロファイル、印刷、色覚のエミュレーション機能も備える。

 入力端子はDVI-D×2、DisplayPort×2。いずれもHDCPに対応する。ダウンストリーム×3、アップストリーム×2のUSBポートも備える。

 サイズは688×466.4~616.4×301.6mm、スタンドを含む重量は約18.8kg。




(本誌:武石修)

2010/12/14 18:09