【フォトキナ】一眼レフフラッグシップモデル「SD1」を参考出品したシグマ


 シグマはフォトキナ2010で、21日に開発発表したデジタル一眼レフカメラ「SD1」などをブースに展示した。

シグマブース

 既報の通りSD1は、有効約4,600万画素(4,800×3,200×3)フルカラーX3ダイレクトイメージセンサーを搭載したモデル。2011年2月前後に発売する。価格は未定。

SD1(試作品)
ダイヤルの文字は従来プリントだったが、立体的の造形になった

 撮像素子の大型化、高画素化とともに画像処理エンジンのデュアル化などを図った。ブースにはケース内に試作品を展示しており、手に触れることはできない。ただし、ディーラー向けには手に取れる試作品を用意している。

 外観デザインもSD15から変更になった。グリップ部は、人差し指部分が大きく湾曲してよりフィットするようになった。また、従来までシャッターボタンと同軸だったコマンドダイヤルは廃止し、ダイヤルの一部が出る縦回転式になった。また、背面の親指が掛かる位置にもコマンドダイヤルを新設した。展示している試作品は、外観はほぼ最終という。SD15同様にダストプロテクションカバーも備える。

新たにCFに対応バッテリー室。ゴムのシーリングが見える
バッテリー室は回転式ロックを採用
前側コマンドダイヤルが変わった。グリップ内に埋め込まれている後側には親指で回転できる水平ダイヤルも。なおストラップ取り付け方式が三角環になった
ドライブモードダイヤル内蔵ストロボをポップアップしたところ
端子類ファインダー

 防塵防滴性能を謳い、本体はマグネシウム合金製となる。バッテリー室も回転式のロック機構を設けていた。なお、バッテリーの形式は未定という。なお、本体に「Foveon」のロゴはない。すでにシグマがFoveonを買収しているため表記はしていないという。

ブース内にはSD1で撮影したプリントを展示していた
こちらは、主に商談用スペースの撮影サンプル。

 同日発表した新レンズも展示した。いずれも価格と発売時期は未定。手ブレ補正を搭載したマクロレンズ「APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM」は、ケース内に試作品を展示。

APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM(試作品)

 また、同じく手ブレ補正を搭載した大口径望遠ズームレンズ「APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM」は、ブースへの展示はなくディーラー向けとして商談スペースにのみ試作品を用意していた。

APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM(試作品)
APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSMをSD1に装着したところ

 なお、新製品のストロボ「ELECTRONIC FLASH EF-610 DG SUPER」と「ELECTRONIC FLASH EF-610 DG ST」の展示はなかった。

国内でも30日の発売が決定したDP1x
こちらは、24日にキヤノン用が発売になる85mm F1.4 EX DG HSM
6月に発売済みのSD15を手に取る来場者も多かった
シグマブースでは恒例となっているAPO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DGの体験コーナーも人気ブース内にはシグマの現地法人がスポンサーになっているレースチームの自動車が展示してあった



(本誌:武石修)

2010/9/22 13:39