キヤノン、初の広角24mm対応タッチパネル機「IXY DIGITAL 930 IS」


 キヤノンは、広角24mmに対応したタッチパネル搭載コンパクトデジタルカメラ「IXY DIGITAL 930 IS」を9月上旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万円前後の見込み。本体色は、パープル、ブルー、ブラウン、シルバー。

IXY DIGITAL 930 IS(パープル)IXY DIGITAL 930 IS(パープル)

 2008年9月に発売した「IXY DIGITAL 920 IS」の後継モデル。新たに広角24mmからの5倍ズームレンズのほか、タッチパネル式液晶モニターなどを搭載し使い勝手を向上させた。

 液晶モニターは約23万ドットの3型クリアライブ液晶T。クリアライブ液晶Tは、従来のクリアライブ液晶のタッチパネル型を表す。タッチパネルを利用した「タッチフォーカス」をキヤノンで初めて採用した。タッチフォーカスは、液晶モニターに表示された被写体でタッチした部分にピントや露出が合う機能。撮りたい被写体をタッチした後、シャッターボタンを半押しして以降もタッチした被写体にAFとAEが追従し続ける仕組み。特に動き回るような被写体で有効という。タッチフォーカスは、被写体が人物以外でも使用可能。

タッチアクション(ジェスチャー)の操作イメージ視認性に優れるという1画面6モード表示を採用
再生画面

 撮影時は、露出補正バーをドラッグすることで操作が可能。またカメラを縦位置に構えると、縦位置レリーズボタンを表示。親指でシャッターを切ることができるため、片手でカメラを持っている際でも使いやすいとしている。

 再生時は、表示写真にタッチすると拡大再生ができる。また、表示写真にダブルタッチするとインデックス再生となる。ドラッグによる画像送りが可能で、動かす速度に応じてスクロール速度も変化する。さらに、ジェスチャー操作が可能な「タッチアクション」も装備。画面中央付近から横方向の上下にドラッグすることで4つの機能を割り当てることが可能。割り当て対象となるのは、消去、保護、回転、スライドショー、お気に入り、次のお気に入り画像、前のお気に入り画像、次の日の画像、前の日の画像の各表示。

 また、内蔵の加速度センサーを用いて「振る」や「傾ける」といった操作で画像再生できる「アクティブ再生」機能も新搭載した。水平方向に素早く振ることで、静止画表示時にはフォーカスチェッカーが、動画表示時には再生と停止が行なえる。上下に振ると画像送りが可能。傾けることでも画像送りが可能。傾きが強いと画像送りの速度が速くなる。

 自動シーン認識機能「こだわりオート」には、新たに人物が動いている場合の認識に関わる4シーンを追加した。これにより、合計22シーンからカメラが最適なシーンを選択するようになる。また、こだわりオート中にシャッターボタンを半押した後でも、AFおよびAEを追従し続ける「サーボAF/AE」も追加した。従来、シャッターボタンを半押し後は、AFとAEが固定してしまうため、被写体が動いた場合ピントや露出が合わないことがあった。なお、目つむり検出(レックレビュー)も新搭載した。目をつむった顔を検出した場合、アイコンを表示して知らせる。

IXY DIGITAL 930 IS(ブルー)IXY DIGITAL 930 IS(ブルー)
IXY DIGITAL 930 IS(ブラウン)IXY DIGITAL 930 IS(ブラウン)
IXY DIGITAL 930 IS(シルバー)IXY DIGITAL 930 IS(シルバー)

 レンズは35mm判換算の焦点距離24~120mm、F2.8~5.9の5倍ズーム。レンズ構成は両面非球面UAレンズ1枚、片面非球面UAレンズ1枚、片面非球面レンズ1枚を含む6群7枚構成。最短撮影距離は広角端で50cm、望遠端で90cm、マクロ時は広角端で5cm。光学式手ぶれ補正機構も備える。

 撮像素子は1/2.3型有効1,210万画素CCD。最大記録改造祖は4,000×3,000ピクセル。前モデルは1/2.5型有効1,000万画素CCDだった。感度はISO80~1600。200万画素相当ではISO3200での撮影も可能。映像エンジンは「DIGIC4」。最大1,280×720ピクセル、30fpsのHD動画も撮影可能。記録形式はMOV(H.264)。

 記録メディアはSDHC/SDメモリーカード、MMC、MMCplus、HC MMCplus。HDMI端子を備える。電源はリチウムイオン充電器「NB-6L」。

 本体サイズは99.9×22.9×53.4mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は約130g。

同梱品



(本誌:武石修)

2009/8/20 13:01