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ソニー「THE NEW CREATORS」の豪華な副賞“MV制作の監督体験”に密着

グランプリ受賞者・河合ひかるさんが参加

撮影現場の様子。ロケは千葉県木更津市のセットで行われた

先般、ソニーが実施したアワード「THE NEW CREATORS」の第1回受賞者の特典の1つとして行われた、ミュージックビデオ撮影体験の模様をお伝えする。

THE NEW CREATORSは、ソニーマーケティングなどソニーグループ4社が実施したメディア作品のアワード。次世代クリエイターの発掘と支援を目的として、写真と映像の作品を募った。2025年に第1回が開催され受賞者が決定した。

ミュージックビデオの撮影体験は共催のソニー・ミュージックレーベルズが提供する副賞で、映像部門のグランプリ受賞者を対象にアーティストのミュージックビデオ制作に参加してもらうという“特別な体験”となっている。

第1回の映像作品グランプリは、祖父への感謝の気持ちを伝えたセルフドキュメンタリー「親愛なる声へ」を制作した河合ひかるさんが受賞した。

河合ひかるさん

受賞者が企画から参加する「共同監督」

今回撮影するミュージックビデオのアーティストは「ミーマイナー」。ソニー・ミュージックレーベルズ所属の新世代ロックバンドだ。曲は2026年第1弾配信シングルとなる「レモンガール」で、“ほろ苦い恋の記憶をレモンの酸味に重ねた”という作品。

撮影体験という特典から想像すると、現場でカメラを操作するといったイメージがあるが、今回は映画のような本格的な撮影のためカメラや照明などは専門のスタッフが担当。

一方、河合さんの希望で制作の企画段階からアイデア出しなどで関わったそうで、ミーマイナーの2人との打合せにも参加している。現場でも絵コンテを手にモニターを見つめ「こう撮った方が良いのでは」といった案を出すなどどちらかというと「監督体験」というほうがしっくりくる特典だった。

撮影中の河合さん

映像中にはサーモカメラで撮影したカットが入るが、これも河合さんのアイデアで、歌詞から連想される男女の温度差を表現したかったとのこと。

それ以外にも河合さん発案の複数のカットが採用されている。「副賞というレベルではないようなありがたい体験だと思っています。責任も感じながら関わらせていただきました」(河合さん)。

今回監督を務めるのは同アワードで映像作品の審査員を務めた映像作家の大喜多正毅さん。大喜多さんは河合さんのアイデアをすぐに採用してくれたそうで、「大喜多さんの人柄にもすごく助けられました。初めての業界で自分の意見が採用してもらえる驚きと、そのぶんしっかり頑張ろうという思いがありました」と河合さん。

大喜多正毅さん

「普段とはまったく違う現場。今後に生かしたい」

河合さんは現在、美術作家として活動している。普段はほぼ自分1人で撮影しており、絵コンテを描いたりロケハンやキャスティングも自ら行っているそうだ。

「普段の制作とはまったく違いますね。本当に勉強させていただいています。1人のときとこのように複数で撮るときとの違いを肌で感じられました。1人で制作する時、できないことは“できない”で終わりますが、複数人であれば他のプロフェッショナルに委ねようとか一緒に考えながら作れるという部分があります。はっきりした役割分担による信頼関係といったものも知ることができました」(河合さん)。

多くのスタッフが撮影に関わる現場だった
カメラはソニー「FX6」が使われた
カメラのオペレーションは専任のカメラマンが行う

「普段は徹底的に個人制作で、ほかの映像の現場には入ったことが無いんです。でも、どこかで違う体験をすることも大事だと思います」という河合さん。少し規模の大きな撮影もしてみたいと考えていたところに、ちょうど今回の特典があり良い経験になったそう。

ボードを使って扉の光を再現。このように1人では難しそうな演出も見られた

この後、河合さんは自身の別の制作も控えているそうだが、スタッフを増やしてチャレンジする予定だ。その時にしっかり指示を出したりできるように、監督としての振るまい方をこの現場で学びたいとのこと。

「1人の時は気楽にその場で決めることもありましたが、人数が多いとそうでは済まないということを実感しています。私も今回のような撮影ができるくらいに大きくなろうという思いも湧きました」と意気込んでいた。

演技を見つめる眼差しも真剣そのもの

THE NEW CREATORSのグランプリ受賞者にはこれ以外にも様々な特典が用意されていて、ソニーグループならではの体験ができる。第2回の作品募集は3月16日(月)まで行われているので、興味のある方はチェックしみてはいかがだろうか。

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。