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日本独特の文化「ジャズ喫茶」をテーマにした写真集

「Tokyo Jazz Joints 消えゆく文化遺産 ジャズ喫茶を巡る」

北アイルランド出身の写真家フィリップ・アーニール氏による写真集「Tokyo Jazz Joints 消えゆく文化遺産 ジャズ喫茶を巡る」が8月下旬に発売された。

日本独自の文化「ジャズ喫茶」に魅せられたアーニール氏が、3年以上の歳月をかけ日本全国を回り、その姿を記録した写真集。

2015年、友人であり協力者でもあるアメリカ人放送記者ジェームス・キャッチポール氏と、時代とともに消えつつあるジャズ喫茶やバーを記録するプロジェクト「Tokyo Jazz Joints」を始動。

名称にある「Joint」は「店」を意味するスラングで、「Tokyo」と付いているのはプロジェクトの開始が東京・蒲田のジャズ喫茶「直立猿人」だったことに由来する。

同写真集は2023年にドイツの出版社ケーラーから初刊行され、今回、日本語版として青幻舎より刊行された。日本語版では、ハードカバーの原書からB5変型の横長に仕様を変更。全国に点在するジャズ喫茶から厳選した店舗をオールカラーで掲載している。

巻末には、初めての写真集刊行から2年経った現在の心境、2025年の来日時の旅の記録、そして今後のプロジェクトについてなど、日本語版への思いが込められたアーニール氏の書き下ろしテキストを追加収録している。

Coltrane Coltrane, Tosu © Philip Arneill
Samurai, Shinjuku-ku, Tokyo © Philip Arneill
Paper Moon, Toshima-ku, Tokyo © Philip Arneill
  • 判型:B5変型
  • 総ページ数:176ページ
  • 製本:並製
  • 価格:4,180円

著者プロフィール

北アイルランドのベルファスト生まれのドキュメンタリー写真家兼ライター。ロンドン芸術大学でフォトジャーナリズムとドキュメンタリー写真の修士号を取得している。数々のメディアで作品を発表、世界各地でグループ展や個展を開催。現在、アルスター大学でAHRC Northern Bridgeの博士課程に在籍。

飯塚直

パソコン誌&カメラ誌を中心に編集者として活動後、2008年からフリーに転向したフリーランスエディター。商業の大判プリンターから家庭用のインクジェット複合機、スキャナー、デジタルカメラなどのイメージング機器が得意。現在、1児の父。子供を撮影する望遠レンズと、高倍率コンパクトデジタルカメラの可能性を探っている。