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フルサイズミラーレス用の広角単焦点レンズ“Sigma 35mm F1.2”がII型に

本体を30%軽量化 光学性能も向上

株式会社シグマは、フルサイズフォーマットに対応する大口径の広角単焦点レンズ「Sigma 35mm F1.2 DG II|Art」を9月25日(木)に発売する。直販価格は24万7,500円。ソニーE、Lマウント用をラインアップしている。

2019年7月に同社が世界初のミラーレスカメラ用“35mm F1.2”としてリリースした「Sigma 35mm F1.2 DG DN|Art」の後継モデル。この6年で積み重ねた最新技術を投入したとしており、光学性能の向上と約30%の軽量化を実現したという。

レンズ構成は13群17枚。SLDガラス1枚と非球面レンズ4枚を使用し軸上色収差やサジタルコマフレアを徹底的に補正。従来機よりも画面中心から周辺部にわたって性能がさらに向上した。

またフォーカス群の配置と非球面形状の最適化により、フォーカスブリージングも抑制。フレア・ゴーストにも配慮している。

フォーカス方式には、2つのフォーカス群を独立して移動させるフローティングフォーカスを採用。各レンズは薄型化を徹底することにより、従来モデルを上回る光学性能を果たしながら小型軽量化を実現した。重量は先述のとおり約30%の軽量化、全長は約20%の短縮に成功している。

AF駆動用に、それぞれのフォーカス群にリニアモーターHLA(High-response Linear Actuator)を使用。複数の磁石を用いて、高い推力を維持しながらフォーカスユニットを小型化した。従来のカム駆動と比べて高速・静粛なAFが可能という。

鏡筒には任意の機能割り当てに対応するAFLボタン、絞りリング、絞りリングのロックスイッチ、クリックスイッチを搭載。防塵防滴仕様としたほか、レンズ最前面に撥水防汚コートを施した。

製品にはロック付きの花形フードが付属する。

  • レンズ構成:13群17枚(SLDガラス1枚、非球面レンズ4枚)
  • 画角:63.4°
  • 絞り羽根枚数:11枚(円形絞り)
  • 最小絞り:F16
  • 最短撮影距離:28cm
  • 最大撮影倍率:1:5.3
  • フィルターサイズ:φ72mm
  • 外形寸法:φ81.0×111.4mm
  • 質量:755g

※数値はLマウント用

本誌:宮本義朗