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双眼鏡「ZEISS SFL」に有効径50mmの新モデル

金属ボディでコンパクトな全長 光透過率は90%

株式会社ケンコー・トキナーは、有効径50mmにしてはコンパクトなZEISSブランドの双眼鏡「SFL」シリーズの新製品を6月20日(金)より順次発売している。

「ZEISS SFL」は、マグネシウム合金ボディを採用することで、軽量性と堅牢性を両立した双眼鏡シリーズ。

50mmの大口径対物レンズを搭載しながら長さが160mmと、42mmクラス(約150~165mm)のコンパクトなボディサイズを実現した。

防水設計となっており、内部に窒素ガスを充填することでレンズの曇りを防ぎ、疎水性のあるLotuTecコーティングにより、鮮明な視界が得られるのが特徴。

Schmidt-PechanプリズムにHTガラスを採用したことで、光透過率90%を実現。視覚的な反射を抑えたクリアで、鮮明な画像が得られるようになった。

さらに、非球面レンズとED(超低分散)レンズの搭載や、球面を補正して平面に保つフィールドフラットナーテクノロジーの採用により、視野全体にわたって色収差を低減している。

操作面では、約1.4回の回転で最短合焦距離から無限遠へフォーカスできる「SmartFocus」を採用。エルゴノミクスに基づいた構造で、手袋を着用したままでも操作が行える。

この他、UHD(超高精細)コンセプトやZEISS T*マルチコーティングにより、細部まで自然な色再現が可能になったという。

別売の三脚アダプター「ZEISS Tripod Mount 1/4」を使用した三脚への固定にも対応する(SFL 12×50のみ同梱)。

ZEISS SFL 8×50

  • 倍率:8倍
  • 対物レンズ有効径:50mm
  • 光透過率:90%
  • 射出瞳径:6.25mm
  • 薄暮係数:20.0
  • 1,000m先の視界:131m
  • 見掛け視野角:58°
  • 最短合焦距離:1.8m
  • 視度補正範囲:-4.0/+4.0
  • 射出瞳距離:20mm
  • 瞳孔間距離:56~74mm
  • 防水:400mbar
  • 作動温度:-20°/55°
  • 三脚アダプター:使用可
  • 長さ:160mm
  • 瞳孔間距離65mmでの幅:133mm
  • 重量:855g
  • 付属品:ケース、フロントキャップ、リアキャップ、ストラップ、レンズクロス
  • 価格:31万9,000円
  • 発売日:6月20日(金)

ZEISS SFL 10×50

  • 倍率:10倍
  • 対物レンズ有効径:50mm
  • 光透過率:90%
  • 射出瞳径:5.0mm
  • 薄暮係数:22.4
  • 1,000m先の視界:122m
  • 見掛け視野角:66°
  • 最短合焦距離:1.8m
  • 視度補正範囲:-4.0/+4.0
  • 射出瞳距離:18mm
  • 瞳孔間距離:56~74mm
  • 防水:400mbar
  • 作動温度:-20°/55°
  • 三脚アダプター:使用可
  • 長さ:160mm
  • 瞳孔間距離65mmでの幅:133mm
  • 重量:872g
  • 付属品:ケース、フロントキャップ、リアキャップ、ストラップ、レンズクロス
  • 価格:32万4,500円
  • 発売日:6月20日(金)

ZEISS SFL 12×50

  • 倍率:12倍
  • 対物レンズ有効径:50mm
  • 光透過率:90%
  • 射出瞳径:4.2mm
  • 薄暮係数:24.5
  • 1,000m先の視界:105m
  • 見掛け視野角:68°
  • 最短合焦距離:1.8m
  • 視度補正範囲:-4.0/+4.0
  • 射出瞳距離:18mm
  • 瞳孔間距離:56~74mm
  • 防水:400mbar
  • 作動温度:-20°/55°
  • 三脚アダプター:使用可
  • 長さ:160mm
  • 瞳孔間距離65mmでの幅:133mm
  • 重量:872g
  • 付属品:ケース、フロントキャップ、リアキャップ、ストラップ、レンズクロス、三脚アダプター
  • 価格:33万円
  • 発売日:7月25日(金)
飯塚直

パソコン誌&カメラ誌を中心に編集者として活動後、2008年からフリーに転向したフリーランスエディター。商業の大判プリンターから家庭用のインクジェット複合機、スキャナー、デジタルカメラなどのイメージング機器が得意。現在、1児の父。子供を撮影する望遠レンズと、高倍率コンパクトデジタルカメラの可能性を探っている。