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【CES】キヤノン、高倍率ズーム機など5モデルを発表
Wi-Fiを内蔵した新SELPHYも
Reported by 本誌:折本幸治(2016/1/8 10:42)
キヤノンはCES 2016の会期前日、レンズ一体型デジタルカメラの新製品5機種を発表した。高倍率ズームモデル2機種と薄型スタイリッシュモデル3機種。いずれも日本での発売は未定。
CESの会場では、ホームゾーンと呼ばれるコンシューマー機のエリアで展示されていた。
PowerShot SX540 HS
現行機種PowerShot SX530 HSの後継モデル。
撮像素子の有効画素数が、約1,680万から2,030万に増加。引き続き1/2.3型の裏面照射型CMOSセンサーを採用する。
また、ズームフレーミングアシストロックと呼ばれる機能が追加された。従来モデルから搭載されているフレーミングアシスト機能に追尾フォーカスを組み合わせて、望遠撮影時の被写体をよりキャッチしやすくなっている。
その他の仕様はSX530 HSとほぼ共通。外観も前モデルをほぼ踏襲している。
レンズは焦点距離24-1,200mm相当F3.4-6.5の光学50倍ズーム。光学式手ブレ補正機構も内蔵する。最短撮影距離は0~50cm(マクロモード時)。
3型約46.1万ドットの液晶モニターを採用する。上位モデルのPowerShot SX60 HSと異なり、EVFは非搭載。
1080/30fpsでの動画記録が可能。
米国では3月に発売。価格は399.99米ドル。
なお、米国では引き続き高倍率ズーム機が堅調とのこと。SX60 HS、SX530 HS、SX410 ISの3モデルで最も台数がでているのは、中間に位置するSX530 HSになるという。
PowerShot SX420 IS
こちらもEVFレスの小型高倍率ズーム機。現行機種でいうところのPowerShot SX410 ISの後継機で、新たにWi-Fi機能を搭載した。また、レンズのズーム比が光学40倍から光学42倍へと伸びている。
撮像素子は有効2,050万画素の1/2.3型CCD。画像処理エンジンはDIGIC 4+。動画記録は720p。
レンズは焦点距離24-960mm相当(35mm判換算)F3.5-6.3。光学式手ブレ補正機構を備える。最短撮影距離は0-50cm(マクロモード時)。
液晶モニターは3型約23万ドット。
米国では2月に発売。価格は299.99ドル。
PowerShot ELPH 360 HS
PowerShot ELPH 350 HS(日本名IXY 640に相当)の後継機に当たる。3モデルあるスタイリッシュモデルのうちの最上位機種。
撮像素子などの仕様はほぼ変わっていないが、上面のデザインなどがリニューアルされている。また、記録メディア内の静止画や動画をカメラが自動で編集してムービーにする「ストーリーハイライト」が加わった。
裏面照射型の有効2,020万画素の1/2.3型CMOSセンサーを搭載。画像処理エンジンはDIGIC 4+。1080pでのフルHD動画記録に対応。
レンズは焦点距離25-300mm相当(35mm判換算)F3.6-7の光学12倍ズーム。最短撮影距離は1〜50cm(マクロ時)。
背面モニターは3型約46.1万ドット。
Wi-Fi & NFCも引き続き搭載。
米国では2月に発売。価格は209.99ドル。
PowerShot ELPH 190 IS
PowerShot ELPH 170 IS(IXY 170に相当)の後継。基本仕様はそのままに、新たにWi-FiおよびNFCに対応した。
撮像素子は有効約2,050万画素の1/2.3型CCD。動画記録は720pまで。
光学10倍ズームレンズを搭載。画角は35mm判換算で焦点距離25-300mm相当。開放F値はF3.6-7。光学式手ブレ補正を利用できる。
背面モニターは2.7型約23万ドット。
米国では2月に発売。価格は159.99ドル。カラーバリエーションとして、ブラックとブルーが用意される。
PowerShot ELPH 180
スタイリッシュ系の最下位モデル。PowerShot ELPH 160(日本ではIXY 160に相当)の後継。
基本仕様は前モデルと同等。ただし上位機種と同じく、被写体が一人か複数かをカメラが判断し、カメラが自動で画角を決定する「オートズーム」が利用可能になった。
撮像素子、画像処理エンジン、液晶モニターはPowerShot ELPH 190 ISと共通。
レンズは光学8倍となり、手ブレ補正機構は省略されている。35mm判換算での画角は焦点距離28-224mm相当。開放F値はF3.2-6.9。
米国では2月に発売。価格は119.99ドル。
SELPHY CP1200
コンパクトフォトプリンター「SELPHY」の新製品も発表された。
SELPHY CP1200はWi-Fi内蔵モデル。対応デジタルカメラに加え、スマートフォンからのワイヤレスプリントが可能だ。外観も丸みを帯びた新デザインになっている。
プリントサイズはフォーバイエイト(4×8インチ、ハガキサイズ)を中心に、会場ではシールプリントなどもアピールしていた。
本体にバッテリーを内蔵。
米国での価格は105.99ドル。ブラックとホワイトが用意される。日本での発売は未定。