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パナソニック、“レンズ内+ボディ内”手ブレ補正の「LUMIX GX8」

4軸&2軸の6コントロール 将来的には撮影後のピント調整も

パナソニックは、レンズ交換式デジタルカメラ「LUMIX DMC-GX8」を8月20日に発売する。

価格はオープンプライス。店頭予想価格は高倍率ズームレンズキット(LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-F5.6 ASPH./POWER O.I.S.付き)が18万円前後、ボディのみが14万5,000円前後の見込み。ブラックとシルバーを用意する。

2013年9月に発売された「LUMIX DMC-GX7」の後継モデル。手ブレ補正機構を強化したほか、より大きめのグリップを設けるなど使いやすさも向上させた。マイクロフォーサーズシステム規格に準拠する。

世界初というレンズとボディの手ブレ補正機構を併用する6軸補正機能「Dual I.S」を搭載した。ボディ側では“大きな”上下左右の角度ブレ(Pitch、Yaw)と、“大きな”並進ブレ(x、y)を補正。レンズ側では“細かな”上下左右の角度ブレ(Pitch、Yaw)を補正する。ボディ内とレンズ内双方の手ブレ補正を連動させることで、様々なブレを強力に補正できるという。

なお、Dual I.S.非対応のレンズの場合、手ブレ補正機能に対応したレンズならレンズ内手ブレ補正のみ、手ブレ補正機能非搭載レンズの場合はボディ内手ブレ補正のみが働く。

4Kフォトは3モード。ファームアップで「フォーカスセレクト」も

新たに30コマ/秒の連写で瞬間を捉える「4Kフォト」を搭載。6月に発売した「LUMIX DMC-G7」同様、撮影シーンに合わせた3つの撮影モードを新搭載している。

「4K連写」モードは、シャッターボタンを押している間だけ連写する。スポーツ、飛行機、鉄道など動きの速い被写体のベストショットに向く。

「4K連写(S/S)」モードは、シャッターボタンを押すと連写を開始し、もう1度押すと連写を終了するモード。植物、動物、子どもなど、いつ起き起きるかわからないシャッターチャンスに対応できる。

「4Kプリ連写」モードは、シャッターを押した瞬間の前後1秒(60コマ)を連写する。ボールを投げる瞬間など、シャッターチャンスの瞬間に合わせて撮りたい場合に使用する。

4Kフォト機能は背面のカーソルボタンに割り当てられており、素早く呼び出せる。

なお、4Kフォトにおける「フォーカスセレクト」機能を将来のファームアップで搭載する予定という。撮影後にピント位置を変更できるようになり、ピントによる失敗写真などが防げるとする。撮影後にタッチ操作で好きな場所にピント位置を変更して保存できるとしている。

チルト式EVFを継承。撮像素子は新開発

撮像素子は新開発の4/3型有効2,030万画素Live MOSセンサー。S/Nの改善により高感度でのノイズを抑えた。最高感度はISO25600。従来モデルは有効1,600万画素だった。

EVFは約236万ドットの0.5型有機ELを採用。応答速度が速く、またコントラストも高いとする。引き続き90度のチルトが可能。ファインダー倍率は0.77倍と0.7倍が切り替え可能となっている。

背面モニターは約104万ドットの3型有機EL。左右約180度、上下に約250度回転するフリーアングル式を採用した。

フル解像度の連写速度はシングルAFで8コマ/秒、コンティニュアスAFで6コマ/秒。

外観は従来モデルを踏襲しているが、グリップがよりせり出すデザインになり、シャッターボタンはグリップの上部に移動。また、露出補正ダイヤルとモードダイヤルを重ねて配置した。さらに、ボディ上部に前ダイヤルと後ダイヤルを配置。後ダイヤルの中心を押すと、一時的にダイヤルの割り当てが変更可能となっている。

AF/AE LOCKボタンを右寄りに配置したことで、カメラを浅く握っても押しやすく、誤操作も防げるようになったとしている。

AFには空間認識技術によるDFDを搭載。0.07秒の高速合焦を謳う。追尾AFには被写体の動きを予測機能を加え、従来機比200%の追従性能となった。

月明かりや蝋燭の光でも合焦できる「ローライトAF」や夜空の星にピントを合わせる「星空AF」も利用できる。NFC対応のWi-Fi機能も備える。

従来モデルではストロボを内蔵していたが、本機は非搭載となっている。

最高シャッター速度は1/8,000秒、電子シャッターは最高1/16,000秒。シンクロは1/250秒以下。

4K動画(30p)のほか、フルHD動画(60p)も撮影可能。

記録メディアはSDXC/SDHC/SDカード。UHS-Iスピードクラス3に対応する。

外形寸法は133.2×77.9×63.1mm、本体のみの重量は約435g

(本誌:武石修)