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オリンパス、超広角ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」を正式発表
スーパーEDレンズは同社最多の3枚
Reported by 本誌:武石修(2015/5/12 14:10)
オリンパスは、超広角ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」を6月下旬に発売する。価格は税別17万円。
2014年2月に開発発表したマイクロフォーサーズレンズ。F2.8通しの大口径タイプで、同社の「M.ZUIKO DIGITAL PRO」シリーズに属する。
35mm判換算の焦点距離は14-28mm相当。発売済みの標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」および、望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」と合わせて、いわゆる“大三元レンズ”が揃った。
F2.8ながら重量534gと同スペックの35mmフルサイズ用レンズに比べて軽量な点も特徴とする。最大径×全長は144×108mm。本体の11カ所にシーリングを施し、他のM.ZUIKO DIGITAL PRO同様に防塵防滴設計とした。
光学系はDSA(大偏肉両面非球面)レンズ、EDA(特殊堤分散非球面)レンズ、スーパーEDレンズ、EDレンズ、HRレンズを含む11群14枚構成。色収差を抑えたほか、フラットな像面と点像の描写力を確保したという。周辺減光も抑えた。スーパーEDレンズはオリンパスで過去最大の3枚を使っている。
ZERO(Zuiko Extra-low Reflection Optical)コーティングを施し、ゴーストやフレアの発生を抑えた。特に前玉のコーティングを最適化することで円形のゴーストを大幅に低減したとしている。
併せて、望遠側でレンズ前玉が奥に動く機構にすることで、不要な光を効果的にカットする。フードは固定式となっており、衝撃吸収を考慮してプラスチック製とした。
最短撮影距離は20cm(レンズ前約7.5cm)で、最大撮影倍率は0.12倍。絞り羽根は7枚(円形)。
AFからMFに瞬時に切り替えられるMFクラッチ機構を搭載する。またファンクションボタン(L-Fn)を搭載し、AF停止などのカスタム設定を登録可能。
なお、フィルターの装着は不可となっている。
新発売の専用アクセサリーとしては、防水プロテクターで使用する「ズームギアPPZR-EP06」(税別1万円)を6月下旬に発売する。