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カシオ、手鏡を思わせるセルフィー向けカメラ

鏡の裏にレンズを配置 海外発表

 カシオ計算機は、海外でコンパクトデジタルカメラ「EX-MR1」を発売する。中国のAmazon.cnでは、1,999元(本稿掲載時点で約3万9,000円)で在庫ありとなっている。

 21mm相当の広角レンズを鏡の裏側に設置し、手鏡を見るように写せるというセルフィー(自分撮り)デジカメ。目線が自然にレンズへいく効果もあるという。

 顔認識、メイクアップモード、Wi-Fi機能を搭載。背面には一般的なコンパクトデジタルカメラのように、液晶モニターと各種操作ボタンがある。

 広角レンズと豊富なセルフタイマー機能などを搭載する同社のEX-TRシリーズが、セルフィーのニーズが高いアジアを中心に人気を集めている。同シリーズは日本では2機種が発売されたのみだが、中国などでは若い女性を意識したデザインやカラバリなど、高級志向のシリーズとして続いている。

 EX-MR1はそうした海外で続くEX-TRシリーズに対し約1/3の価格になっており、セルフィー需要に向けた手頃なモデルと見られる。

参考:日本で2011年に発売された「EX-TR100」。独特のフレームを持つ「フリースタイルカメラ」として話題を集めた。日本では2012年4月以降の新モデルがない

 レンズは35mm判換算21mm相当F5(ミラーの減光を含む)の単焦点。4倍までのデジタルズームを利用できる。最短撮影距離は10cm。

 撮像素子は有効1,400万画素の1/2.3型CMOSセンサー。感度はISO100〜3200の範囲で選択可能。フルHD動画記録にも対応する。

 記録メディアはmicroSDXC/SDHC/SDカード。内蔵メモリーは約28MB。

 バッテリーは着脱可能な「NP-80」。microUSBポートからの充電に対応する。撮影可能枚数は約230枚。

 外形寸法は104.2×60.8×21.1mm。重量は約133g(バッテリー、メモリーカード込み)。

(本誌:鈴木誠)