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ズーム全域F2.8のLマウント標準ズームレンズ「LUMIX S 24-60mm F2.8」

パナソニックは、ズーム全域F2.8のLマウントレンズ「LUMIX S 24-60mm F2.8」を6月中旬に発売する。希望小売価格は14万3,000円。

ズーム全域F2.8の大口径でありながら、全長99.9mm、質量約544gの小型軽量とした標準ズームレンズ。

ちなみにLUMIX Sレンズで近しい焦点距離を持つレンズには、「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」や「LUMIX S PRO 24-70mm F2.8」がある。

本レンズはズーム全域でF2.8としながらも、鏡筒のサイズをおさえるために望遠側を60mmに設定。一部のLUMIX Sシリーズカメラに搭載するハイブリッドズーム機能を利用することで、60mm以上の焦点距離をカバーすることを想定した。

ハイブリッドズームとは、光学ズームとクロップズームを組み合わせて、ワイド端の焦点距離を変えずにズームリングの操作のみで高倍率ズームを可能にする機能。2024年6月に登場したフルサイズミラーレスカメラ「LUMIX S9」で初めて搭載された。

例えば同日に発表された「LUMIX S1II」と組み合わせてハイブリッドズーム機能を使うと、静止画および動画撮影において最大187mm相当までシームレスにズーミング可能となる。

鏡筒に備えたフォーカスリングは、回転方向を右回り/左回りから選択可能。またコントロールリングとしても活用できる設定変更にも対応する。フォーカスボタンにはファンクション機能の割り当ても可能としている。

フォーカシング時に画角が変化するブリージング現象を抑制したほか、F値の変化をなめらかにするマイクロステップ制御にも対応。MF時にはズーミングしながらのピント送りも可能とするため、動画撮影にも活用できると訴求する。

本体は防塵防滴仕様。レンズの最前部に、フッ素コーティングも施した。

  • レンズ構成:12群14枚
  • 特殊レンズ:非球面レンズ3枚、UEDレンズ1枚、EDレンズ2枚
  • 絞り羽根:9枚(円形虹彩絞り)
  • 最短撮影距離:0.19m(ワイド端~30mm)、0.33m(テレ端)
  • 最大撮影倍率:0.30倍(30mm)
  • フィルター径:φ77mm
  • アクチュエータ:デュアルフェイズリニアモータ
  • 手ブレ補正:なし
  • 外形寸法:φ84×約99.9mm
  • 重量:約544g
LUMIX S1RIIへの装着例(以下同)
本誌:宮本義朗