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Celestron天体望遠鏡用「オートガイドユニット」がモデルチェンジ

新CMOSセンサーや結露防止シールドを採用

株式会社ビクセンは、PCレス環境でも天体望遠鏡のオートガイドが利用できる「StarSense Autoguider V2」を5月15日(木)に発売する。価格はオープン。

2024年8月発売の「StarSense Autoguider」を改良したオートガイドユニットの第2世代モデル。Celestron製の自動導入天体望遠鏡と組み合わせて利用する。設計は、前モデルと同じ光学デザイナーのMark Ackermann氏が考案した。

前モデルと同様に、自動導入天体望遠鏡のアライメントを約3分で自動完了が可能。また、自動で星空を撮影し、基準となる星を認識する「StarSenseテクノロジー」も搭載する。

新たにソニー製のモノクロCMOSセンサー「IMX462LLR-C」を採用。加えて、対物レンズの外側に結露防止シールドを追加している。レンズフードとしても機能する。

操作は付属の「NexStar+ハンドコントローラー」のほか、望遠鏡内蔵のWi-Fi機能や「SkyPortal Wi-Fi Module」に対応したアプリ経由で可能。

前モデルでは、先に目標となる天体の近くの明るい星を視野中心に導入する必要があった。新製品ではその必要がなく、目標を直接視野中心に導入できるようになっている。

鏡筒には、M48mmのフィルターが装着可能。

レンズ

  • 光学系:Double-Gauss(4枚玉)
  • 口径:28mm
  • 焦点距離:120mm(f/4.3)
  • コーティング:フーリーマルチコーティング

イメージセンサー

  • CMOSセンサー:Sony IMX462LLR-C、モノクロ、裏面照射型
  • センサーサイズ:対角6.46mm
  • ピクセルサイズ:2.9μm×2.9μm
  • 有効画素数:2.13M(1,920×1,080)

オンボードコンピューター

  • プライマリーARMコア:2x Cortex-A53 1.4GHz
  • セカンダリーARMコア:1x Cortex-M7 600MHz
  • RAM:512MB
  • ROM:4GB
  • GPU:GC7000UltraLite

ポート

  • AUX:セレストロン架台接続用
  • USB Type-C:PC接続、 Live Viewでのピント調整、ファームウエアアップデート用

対応機種

  • NexStar 6SE SCT、NexStar 8SE SCT
  • NexStar Evolutionシリーズ
  • CPCシリーズ
  • Advanced VXシリーズ
  • CGXシリーズ
飯塚直

パソコン誌&カメラ誌を中心に編集者として活動後、2008年からフリーに転向したフリーランスエディター。商業の大判プリンターから家庭用のインクジェット複合機、スキャナー、デジタルカメラなどのイメージング機器が得意。現在、1児の父。子供を撮影する望遠レンズと、高倍率コンパクトデジタルカメラの可能性を探っている。