田中賢写真展「海沿いの町」(大阪ニコンサロン)



作者は、作者の住む町を含め、播磨灘に沿った町の漁港や海辺を気の向くままに幾度となく訪ね、潮の香を嗅ぎ、波の音を聞きながら、心の琴線触れたシーンに向けてシャッターを切った。

海沿いの町に住む人々は、総じて開放的で、きちんと挨拶をして会話をすれば、比較的容易に被写体になってくれた。そこにはスローな暮らしがあり、流れる時間の中で人びとは悠然と過ごしているようだった。その土地で生まれ、育ち、生きている人の姿には、どっしりとした生活感があり、平穏な中にもたくましさが感じられた。

人々の日常を撮りながら、時には死をイメージするようなモノに出合うこともあり、本展では、それらを心象のひとコマとして撮った作品も数点ある。そうすることで、平安に暮らす日常の大切さをより感じてもらいたいと思っている。モノクロ40点。

(写真展情報より)

  • 名称:田中賢写真展「海沿いの町」
  • 会場:大阪ニコンサロン
  • 住所:大阪府大阪市北区梅田2-2-2ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • 会期:2012年11月1日〜2012年11月7日
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:折本幸治)

2012/10/17 16:21