津吉弥生写真展「刻の雫」(ニコンサロンbis大阪)



この世に存在するあらゆる物は必ず始めがあり、終りがある。その期間に長短はあっても、必ず最終章は訪れるのであり、その間、時は絶えず刻み続け、今という時は二度と巡ってくる事はない。すべての物は終焉に向かって生きているのである。

このある刻(とき)に物が見せる事象(ひと雫)からは、それまでと異なった新しい者が生み出され、それらはまた別な魅力を発している。

しかしこれらは、最終章への前奏曲のひとこまであり、その時々を生きた生命のあかしでもある。
そこから見えてくるのは、その物たちの生き方そのものであり、その一瞬に自らの想いをこめた意思を伝えようとしている。

作者はそれらの事象に魅了されるとともに、人生も全く同じであると思っている。カラー40点

(写真展情報より)

  • 名称:津吉弥生写真展「刻の雫」
  • 会場:ニコンサロンbis大阪
  • 住所:大阪府大阪市北区梅田2-2-2ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • 会期:2012年8月30日〜2012年9月5日
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:折本幸治)

2012/8/9 13:11