【CES/PMA】カシオ、エントリーモデル「EX-ZSシリーズ」など発表


 カシオは2012 International CESにおいて、コンパクトデジタルカメラの新製品「EX-ZS150」、「EX-ZS20」、「EX-ZS12」、「EX-ZS6」を発表した。いずれも米国で4月に発売。日本での発売は未定となっている。

2012 International CESでのカシオブース

 3機種とも有効1,600万画素CCDと2.7型液晶モニターを採用するエントリーモデル。顔認識を活用したSelf portraitモードも全機種で利用できる。動画記録は1,280×720ピクセル。

 EX-ZS150は、24-300mm相当(35mm判換算)の12.5倍ズームレンズを採用。CCDシフト式の手ブレ補正機構も備える。シーン認識を活用したプレミアムオートも利用できる。

 外形寸法は102×58.9×28.7mm。

 米国での価格は229.99ドル。

EX-ZS150

 EX-ZS20は、26mm相当からの光学6倍ズームレンズを採用する。望遠端は156mm相当。手ブレ補正は非搭載。プレミアムオートも備えている。

 外形寸法は94.9×55.9×20.4mm。

 米国での価格は159.99ドル。

EX-ZS20

 EX-ZS12とEX-S6は、ボディのデザインが異なる兄弟機。EX-ZS12はステンレスボディを採用する。

 ともに26-130mm相当(35mm判換算)の5倍ズームレンズを搭載。手ブレ補正、プレミアムオートは装備されていない。

 米国での価格は、EX-ZS12が139.99ドル、EX-ZS6が119.99ドル。

EX-ZS12EX-ZS6

 上記の新製品は、いずれも透明ケースの中での展示に限られていた。一方、ハンズオンコーナーの主役は、日本で発売済みのEX-ZR200とEX-ZR15だった。米国ではこれから発売とのこと。

EX-ZR200

 ブースの中心には、ネットワークサービス「イメージングスクエア」を訴求するコーナーを設けていた。その中でも、静止画から人物を切り抜いて背景と合成、ダンスをキャラクターに踊らせる「DPアニメーション」をアピールしていた。

DPアニメーションをiOSアプリでアピール専用コーナーを設けて訴求した

 また、ここ数年カシオがイベントで展示している「Digital Painting」もパワーアップしていた。今回の特徴は、写った写真を解析し、被写体の前後方向を想定して検出。その内容をもとに、前方に立体化した写真を作り出すというもの。

 2次元情報からの解析のため、被写体と全く同じ立体物が得られるわけではないものの、かなりリアルな再現が可能になるという。ただし、現在は解析時にコンピューターの自動処理とあわせ、目視によるパラメーター操作が必要とのこと。

 また、写真からだけなでなく、版画やイラストなどから輪郭線をもとに検出、立体的な演出を施した作品も展示されていた。

Digital Paintingの展示のひとつ。写真を解析し、前方への立体化を行なっている


(本誌:折本幸治)

2012/1/14 09:13