PX-5Vを体験できる「第7回エプソンニューフォトフォーラム」が開幕


 エプソンは26日、「第7回エプソンニューフォトフォーラム」の第1弾を札幌市で開催した。

会場の様子データ持ち込みでA3プリントが体験できる
イベントの主役は発売間もないPX-5V

 エプソンニューフォトフォーラムは、同社の最新機種などを紹介する写真愛好家向けのイベント。製品展示や体験コーナーだけでなく、セミナーやギャラリーもあり、作品づくりの情報イベントとしての側面も強い。

 第7回となる今年は、札幌会場を皮切りにスタート。以後、全国4都市での開催が決まっている。

会場名開催日開催時間会場
札幌会場2月26日(終了)10時〜17時札幌ファクトリーホール(札幌市中央区)
大阪会場3月12日10時〜17時マイドームおおさか(大阪市中央区)
名古屋会場3月26日10時〜17時名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)
東京会場4月16日10時〜17時ザ・ガーデンホール(東京都目黒区恵比寿ガーデンプレイス)
福岡会場4月23日10時〜17時エルガーラホール(福岡市中央区)

 札幌会場は降雪に見舞われる中でのスタートとなったものの、開場を待つ来場者が列をなすほど活況を呈した。

 会場の主役は、発売直後のA3ノビ対応プリンター「PX-5V」(2月24日発売)。プロ・ハイアマチュアの作品づくりに向けたプロセレクションシリーズのうち、PM-4000PX、PX-5500、PX-5600と続くメインストリームの最新モデルになる。価格はオープンプライス。実勢価格は8万円台後半。仕様などの詳細は、記事末の関連記事を参照していただきたい。

 会場では複数のPX-5Vを設置し、操作性やプリントサンプルによる画質を確かめられる。特に従来モデルとの比較サンプルがパネルとして各所に掲示されており、PX-5Vの進化ポイントがよくわかる仕組みになっていた。用紙による出力表現の違いなども実際にプリントしたものを比較するなど、プリントサンプルを利用したパネルが目立つ。

従来機種との比較をプリントサンプルで解説
モノクロプリントでの比較

 また、JPEG画像1点をPX-5VでA3プリントしてもらえるという企画もあり、画像は来場者が記録メディアなどに保存して持ち込む。プリントは持ち帰ることが可能。自分の写真で試せるとあって、人気を博していた。当日受付のみで先着順。

 PX-5Vの出足は好調のようで、エプソンの直販サイトでは、発表日の2月3日にだけで数10台のオーダーがあったという。販売店からの予約も多く、この種の製品がフルモデルチェンジしたのは久しぶりとあって、好評を持って迎えられているようだ。「新機種を待っていた方が多くいらっしゃったのでは。その声にお応えできる製品が出せた」(エプソン販売)。

 インクカートリッジの大容量化や前面液晶モニターの追加なども、本イベントの来場者に好評だという。CP+2011のときも来場者から評価を得ていたが、今回はさらに作品づくりを身近とする層が多く来ていることもあり、エプソン販売でも手応えを感じているとのことだ。

 出張販売コーナーもあり、用紙のアウトレット品を中心とした販売を行なっていた。エプソン純正の用紙だけなく、他社製品も購入できる。札幌会場以外でも同様の物販コーナーを設けるという。用紙では、コスモインターナショナル、PCM竹尾が出展。ラインナップの解説を行なっていた。いずれも普段目にする機会が少ないファインアート紙の実物とあって、来場者の関心を集めていた。2月14日にソフトウェア・トゥーが国内販売を開始したTeccoブランドについても、早くも周知を図っていた。

出張販売コーナー。アウトレット品につき、市価より低価格で販売
純正ファインアート紙のプリントサンプルを見ることができる純正紙意外に他社の用紙も紹介
フォトブックを提案するコーナーも

 開場後しばらくして、セミナースペースには写真家セミナー講師として大西みつぐ氏が登場。「〜美しい村、懐かしい町〜わたしの旅ごころ」と題したセミナーでは、PX-5Vを使ったプリント実演なども交えて、旅と写真について解説した。ステージ上でプリントした作品は、その後開場内のギャラリーに飾られ、聴講者はじっくり鑑賞できた。なお、大西氏は札幌、名古屋、東京会場での写真家セミナーを担当。大阪および福岡会場は、岡嶋和幸氏が講師を務める予定。

PX-5Vでのプリントを交えながら、旅における写真について解説した大西みつぐ氏。右はコンパクトにまとめられた携行品一式を紹介しているところ

 会場には大西氏の作品に加え、本イベントにあわせた公募写真が展示してあった。札幌、大阪、名古屋の各会場の公募はすでに締切られたが、東京会場と福岡会場の締切は3月25日とまだ余裕がある。応募はA4サイズでエプソンインクジェットプリンターでの出力が条件。詳しくはエプソンニューフォトフォーラムのページで確認されたい。

写真クラブや公募作品のギャラリーを設けている。いずれもエプソン純正プリントで出力
協賛メーカーによる製品展示も。左からニコン、ナナオ
エックスライト、ソフトウェア・トゥー、ワコムがコラボレーションしたミニセミナー。各社の製品を使いながら、モノクロ作品を仕上げるまでを解説していた


(本誌:折本幸治)

2011/2/28 00:00