岡嶋和幸の「あとで買う」

1,725点目:自分が目指す写真表現の言語化に役立つ本

小川哲『言語化するための小説思考』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

小川哲『言語化するための小説思考』

講師を担当する写真ゼミでは、これから表現する作品について、テーマやコンセプト、ステートメントなどの言語化について指導しています。でも言葉にするのが得意な人とそうでない人がいたり、文章を書くのは問題ないけれど頭の中のモヤモヤをうまく言語化できないなどみなさん苦戦されているようです。

そういう私もテーマを探したり、コンセプトを考えたり、それらをステートメントにまとめたりするのはあまり得意ではありません。でも自分の表現について考えをひねり出す作業はやり甲斐を感じるし、面倒だけれど意外に好きなようです。

近道などはないため、自分と向き合いながらじっくり探り出すのが良いと思うのですが、そのヒントになればと、例えば966点目のような本を紹介したりしています。

そして本日のこちらの本は、もっと違う角度からアドバイスできるように私自身が読んでみたい1冊です。「頭の中にあるものが『伝わる』言葉に生まれ変わる!」というキャッチコピーが刺さりました。著者は直木賞作家なので間違いないでしょう。

販売価格は1,210円で、Kindle版もあります。

また、写真ゼミの受講生から『こうやって頭のなかを言語化する。』という本を先日教えていただきました。コピーライターの方が書かれた本で、「ためる」「きく」「まとめる」の超効率メソッドと「言語化ノート術」がとても参考になります。こちらは1,650円で、Kindle版もあります。

最近は3月から始まる「写真表現講座」の3回分の内容をあれこれ考えています。写真表現での言語化についてアドバイスするための言語化に頭を悩ませているところですが、この準備が意外に好きです。撮影や画像編集だけでなく、写真を選んだりまとめたりするときに大切な言語化も楽しめるようになると、作品制作の面白さが倍増すると思います。

1967年福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集『ディングル』『風と土』のほか著書多数。写真展も数多く開催している。日本写真協会(PSJ)、日本作例写真家協会(JSPA)会員。カメラグランプリ選考委員。