駒村商会、EOSやマイクロフォーサーズ対応のシネマレンズ「シネ・ゼナー」


 駒村商会は、シュナイダークロイツナッハのシネマレンズ「シネ・ゼナー」(Cine-Xenar)を21日に発売する。併せて、ホースマンのマイクロフォーサーズ用レンズサポートシステムもリリースする。

 いずれも、CP+2011のオリンパスブースで参考出品していた製品。

シネ・ゼナー

 映画フィルムの35mmサイズ(スチルカメラの35mmフルサイズとは異なる)やキヤノン「EOS 7D」、同「EOS-1D Mark IV」などのイメージサークルをカバーするという単焦点レンズ。マウントは、映画撮影用として標準的なPLマウントを採用した。焦点距離別に5種類を用意する。

シネ・ゼナー25mm T2.2(左)とシネ・ゼナー95mm T2(右)

 ラインナップは以下の通り。5本セットも315万円で用意する。

名称価格最短撮影距離全長直径重量
シネ・ゼナー25mm T2.2732,900円0.26m166mm104mm2.31kg
シネ・ゼナー35mm T2.10.35m2.20kg
シネ・ゼナー50mm T21.93kg
シネ・ゼナー75mm T20.45m1.97kg
シネ・ゼナー95mm T20.65m1.15kg

 オプションの「Cine-Xenar用キヤノンマウント」(4万7,250円)を使用することで、キヤノンのデジタル一眼レフカメラ「EOS」シリーズに装着できる。ただし、「EOS 5D Mark II」など35mmフルサイズのカメラで使用した場合はケラレが発生する。

 いずれも、デジタルカメラで優れた性能を発揮するというテレセントリック光学系を採用する。内蔵のライトトラップと高性能というコートでフレアーを抑制した。キャリブレーション済みのフォーカススケールも設ける。設計はシュナイダークロイツナッハが行ない、ドイツで生産する。

 いずれのレンズも同じ外寸で、フォーカスや絞りのコントロールリングは同じ位置に設定した。フィルター径は102mm。優れたボケ効果になるという最高18枚の絞り機構を採用した。すべてのレンズでカラーマッチを行なっている。

 1本用ハードケース(6万900円)と6本用ハードケース(12万6,000円)も用意する。

マイクロフォーサーズ用レンズサポートシステム

 「PLマウントアダプター(マイクロフォーサーズ用)」と「レンズサポート」を発売するもので、いずれもホースマンブランドの製品。価格はともにオープンプライス。店頭予想価格はPLマウントアダプター(マイクロフォーサーズ用)が4万5,000円~5万円前後、レンズサポートが4万円前後の見込み。

PLマウントアダプター(マイクロフォーサーズ用)レンズサポート

 PLマウントアダプター(マイクロフォーサーズ用)は、シネ・ゼナーなどのPLマウントレンズをマイクロフォーサーズマウントに変換するマウントアダプター。マイクロフォーサーズ機でPLマウントレンズを使用できる。

 駒村商会はマイクロフォーサーズシステム規格への賛同を表明しており、今回のPLマウントアダプターはマイクロフォーサーズシステム規格に準拠した製品だとする。

PLマウントアダプター(マイクロフォーサーズ用)を介して、オリンパス「E-PL2」にシネ・ゼナー25mm T2.2を装着したところ(CP+2011のオリンパスブース)
パナソニック「AG-AF105」にPLマウントアダプター(マイクロフォーサーズ用)、レンズサポート、TS-Proベースユニットを装着したところさらに、シネ・ゼナー75mm T2を装着した状態

 レンズサポートは19mmロッドに装着することで、レンズの重量を支えるアクセサリー。19mmロッドを有するホースマンの「TS-Proベースユニット」(8万1,900円、発売済み)との組み合わせも最適としている。TS-Proベースユニットはカメラの高さを調節可能で、小さなカメラにも対応するという。

TS-Proベースユニット



(本誌:武石修)

2011/2/15 12:45