【CP+】ニコン、広角端24mm F1.8の「COOLPIX P300」を展示

〜3DデジタルフォトフレームによるYouTubeの3D動画再生も

 ニコンブースでは、CP+の開幕に合わせて発表したコンパクトデジタルカメラ「COOLPIX」シリーズを展示。一方、デジタル一眼レフカメラコーナーも新製品はなかった物の、多くの来場者でにぎわっていた。

 コンパクトデジタルカメラの中でも、ニューラインとなる「COOLPIX P300」を一目見ようと来場者が詰めかけていた。広角24mm相当(35mm判換算)からの4.2倍ズームレンズを搭載するモデルで、レンズは、開放F1.8-4.9と広角24mm相当の画角ではコンパクトデジタルカメラで最も明るいとするモデル。

COOLPIX P300

 ブースで手に取れるCOOLPIX P300は1台しかないこともあり、実機に順番待ちの列ができるほどだった。コンパクトデジタルカメラのコーナーでも一番人気という。実機は、自動連写合成機能で手持ちでも夜景が綺麗に撮れるという「夜景モード」のデモコーナーにあり、薄暗い部屋の中で夜景を模した模型とモデルの女性を撮影できるという展示だった。

 COOLPIX P300は、これまでのCOOLPIXシリーズから見ると直線を多用した角張ったデザインで、電源OFFでも完全には沈胴しないレンズ部分がむしろカメラらしい印象を受けた。ホールディング性もよい。ポップアップ式の内蔵ストロボを備えるが、自動でポップアップはせず、側面のレバーで手動ポップアップさせるタイプだった。

COOLPIX P300の実機は、「夜撮り綺麗テクノロジー」コーナー内にある薄暗い中で、夜景をもした手持ち撮影を体験できる
COOLPIX P300で撮影したところ。ストロボを併用して人物を明るく写すこともできる

 そのほか春モデルのCOOLPIX全製品はグラスタワーと一緒に展示してあった。一部は夜景モードの体験コーナーで触れることができる。なお、各機種の詳細は関連記事を参照されたい。

グラスタワーにCOOLPIX春モデルなどを展示
COOLPIX P500COOLPIX L120
COOLPIX S9100COOLPIX S6100
COOLPIX S4100COOLPIX S3100
COOLPIX L23

3Dデジタルフォトフレームで3D動画が再生可能に

 またブースでは、初公開となる「my Picturetown 3D」の3D動画対応バージョンをデモしていた。YouTubeにアップロードされているサイドバイサイド形式の3D動画ファイルを再生できる機能。4月以降に利用可能になるとしている。

my Picturetown 3Dでレンタルできるデジタルフォトフレーム

 my Picturetown 3Dは、同社のオンラインアルバムmy Picturetownにアップロードした写真を3Dに変換した上で3Dデジタルフォトフレームで再生できるサービス。my Picturetown 3D自体は2010年10月にサービスの内容を発表しており、3月末のサービス開始を予定している。年額1万9,950円または月額1,995円で会員になると、ニコン製の対応3Dデジタルフォトフレームをレンタルする形でサービスを利用できる。月に3枚までの変換料は会費に含まれており、4枚目以降は1枚300円となっている。カメラを問わず1枚の写真から3D写真を得ることができる。デジタルフォトフレームはレンチキュラーシートを採用しており、裸眼で立体視可能。

 今回、YouTubeの3D動画ファイルに対応するデモを始めて公開した。my Picturetown 3DでレンタルするデジタルフォトフレームはAndroid 2.0で動作しており、このOS上で動作するYouTubeの3D動画再生アプリを利用する仕組み。デモを見たところ、きちんと立体的に見ることができた。

今回参考展示したYouTubeの3D動画対応モデル。実際に3D動画を再生していたAndroidのホーム画面も表示できる
アプリのインストールも可能これは、デジタルフォトフレームとしてのホーム画面。気象情報やRSSの表示機能を装備する

 このデジタルフォトフレームは、Androidのアプリを動作させることが可能となっている。ただし、Androidがタッチパネルを意識したOSであるのに対しニコンの3Dデジタルフォトフレームはタッチパネルではないため、説明員も「すべてのアプリを利用するのは現実的ではない」とする。ただしAndroidのホーム画面も備えており、Webブラウジングなどにも対応している。操作は付属のリモコンで行なう。

 デジタル一眼レフカメラのタッチアンドトライコーナーも多くの来場者の姿があった。中級モデルの「D7000」をリクエストするユーザーが多いという。希望に応じてレンズも試用できる。

にぎわうデジタル一眼レフカメラコーナー左からD3100とD7000。D7000が特に人気とのこと
ナノクリスタルコートの比較もしていた恒例のNASA採用カメラコーナー

 ブースにはニコンダイレクトのコーナーもあった。最新モデルは「Nikon×PORTER」のショルダーバッグ「デイリーショルダーバッグL」。1月末に発売済み。価格は2万2,000円。レンズを装着したボディのほかにレンズ2本程度が収納できる。カラーはブラック、オリーブ、コルク。

ニコンダイレクトのコーナー
デイリーショルダーバッグLのコルク同オリーブ
同ブラック内部
プロカメラマンによるセミナーも大盛況
女性向け写真雑誌「女子カメラ」と「カメラ日和」による作品展も中高生限定でのプリントサービスも実施している



(本誌:武石修)

2011/2/10 01:01