ニコン、広角端22.5mmからの光学36倍ズームレンズ搭載機


 ニコンは、高倍率ズーム機の新製品として、「COOLPIX P500」および「同L120」を2月下旬より順次発売する。いずれも価格はオープンプライス。

COOLPIX P500COOLPIX L120

COOLPIX P500

 焦点距離22.5-810mm相当(35mm判換算)の36倍ズームレンズを搭載した高倍率ズーム機。COOLPIX史上もっとも広角かつ高倍率という。発売は3月。店頭予想価格は5万円前後の見込み。

 2010年3月に発売した「COOLPIX P100」の後継機種。COOLPIX P100との主な違いは、レンズのズーム倍率、撮像素子の画素数、液晶モニターの解像度。

 COOLPIX P500はレンズが22.5-810mm相当F3.4-5.7、撮像素子の画素数は1,210万画素、液晶モニターの解像度は92万ドット。

 COOLPIX P100では、それぞれ26-678mm相当F2.8-5、1,030万画素、46万ドットだった。レンズは広角端、望遠端ともに伸長したものの、開放F値がやや暗くなっている。撮像素子には引き続き裏面照射型CMOSセンサーを採用し、高画素化した。液晶モニターも、上方90度、下方82度のチルト機構を備えた3型を採用しつつ、高解像度化を施した。

 機能面では、動画記録中の一部分だけをスロー撮影できる「HS動画」を新搭載。COOLPIX P100から引き続き最大1,920×1,080ピクセル、30fpsのフルHD動画記録に対応する。動画記録中の静止画撮影や光学ズームも利用可能。

 そのほか、手持ちパノラマ撮影機能「かんたんパノラマ」や、静止画再生時に「魚眼効果」や「ミニチュア効果」といったエフェクトを付加できる「フィルター効果」といった機能を備える。

COOLPIX L120

 35mm判換算の焦点距離25-525mmの光学21倍ズームレンズを搭載した単3電池採用機。2010年2月発売の「COOLPIX L110」後継機と見られる。発売は2月下旬。店頭予想価格は3万3,000円前後の見込み。

 従来機より単3電池駆動を引き継ぐほか、レンズ、撮像素子の画素数、液晶モニターの解像度を強化した。レンズは28-420mm相当F3.5-5.4から25-525mmF3.1-5.8に変更。広角端がやや明るくなった。

 撮像素子は、従来機種の1,220万画素から1,410万画素に高画素化。液晶モニターも、46万ドットから92万ドットに高解像度化した。

 動画記録は、最大1,280×780ピクセル、30fpsと据え置く。撮影機能面では、シーンモードに犬や猫の顔を検出する「ペット」モードを追加した。

 

製品名COOLPIX P500COOLPIX L120
有効画素数1,210万1,410万
レンズ22.5-810mm相当25-525mm相当
最短撮影距離約1cm(マクロモード)
手ブレ補正センサーシフト式
感度ISO160-3200ISO160-6400
液晶モニター3型92万ドット
記録メディアSDXC/SDHC/SDメモリーカード、内蔵メモリー(102MB)
動画記録1,920×1,080など1,280×720など
バッテリーEN-EL5単3電池×4
撮影可能枚数約220枚約330枚
外形寸法115.5×83.7×102.5mm109.9×76.5×78.4mm
質量約494g約431g

※質量はバッテリーおよびメディア含む

【2011年2月16日】記事初出時、COOLPIX L120の背面画像をCOOLPIX P500の項に掲載していた点を訂正しました。

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2011/2/9 10:00